文献詳細
特集 一般医のためのエコー活用法
Ⅴ.表在
文献概要
日本では,乳癌罹患率が上昇し続け,現在20~30人に1人が罹患するともいわれている.本稿では,主として乳癌診断のための超音波検査法について概説する.
乳房の超音波検査は,乳癌診断に最も重要なツールとしてマンモグラフィとともに実施される.マンモグラフィは悪性所見の1つである微細な石灰化の描出に優れているが,若年者など萎縮の少ない乳腺では腫瘤像がとらえられない場合が多くみられる.一方,超音波検査はこのような場合や,大きな乳房,乳腺症を伴った乳房など,触診で腫瘤がわかりにくい場合も有用である.
乳房の超音波検査は,乳癌診断に最も重要なツールとしてマンモグラフィとともに実施される.マンモグラフィは悪性所見の1つである微細な石灰化の描出に優れているが,若年者など萎縮の少ない乳腺では腫瘤像がとらえられない場合が多くみられる.一方,超音波検査はこのような場合や,大きな乳房,乳腺症を伴った乳房など,触診で腫瘤がわかりにくい場合も有用である.
参考文献
1) 日本乳腺甲状腺超音波診断会議:乳房超音波診断ガイドライン.南江堂,2004
2) (社)日本医学放射線学会/(社)日本放射線技術学界/マンモグラフィガイドライン委員会/乳房撮影委員会/乳房撮影専門小委員会:マンモグラフィガイドライン,第2版.医学書院,2007
3) 辻本文雄:乳腺超音波診断アトラス.ベクトル・コア,2002
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