文献詳細
特集 一般医のためのエコー活用法
Ⅴ.表在
文献概要
解剖と検査方法
副甲状腺は,典型的には甲状腺両葉の背面に上下計4腺存在する.しかし,個人差が大きく,数は3~8腺に及び,位置も気管や食道の背面,上縦隔などに異所性に存在する場合がある.正常副甲状腺の大きさは2×4mm程度であり,CTやMRIでは描出困難である.表在臓器用の超音波断層装置では描出可能な大きさであるが,正常副甲状腺の音響レベルが甲状腺組織と同程度であるため,実際に同定することは困難である.
副甲状腺は,典型的には甲状腺両葉の背面に上下計4腺存在する.しかし,個人差が大きく,数は3~8腺に及び,位置も気管や食道の背面,上縦隔などに異所性に存在する場合がある.正常副甲状腺の大きさは2×4mm程度であり,CTやMRIでは描出困難である.表在臓器用の超音波断層装置では描出可能な大きさであるが,正常副甲状腺の音響レベルが甲状腺組織と同程度であるため,実際に同定することは困難である.
参考文献
1) 稲澤健志,貴田岡正史:甲状腺・副甲状腺の画像診断.ホルモンと臨床 54:313-322,2006
2) 稲澤健志,貴田岡正史:副甲状腺.竹原靖明,他(編):USスクリーニング.医学書院,2007(印刷中)
3) 稲澤健志,貴田岡正史:副甲状腺PEITに必要な超音波検査の基礎.腎と骨代謝 10:125-130,1997
4) Fukagawa M, et al:Imaging of the parathyroid in chronic renal failure;Diagnostic and therapeutic aspects. Curr Opin Nephrol Hypertens 6:349-355, 1997
5) Kitaoka M, et al:Reduction of functioning parathyroid cell mass by ethanol injection in chronic dialysis patients. Kidney Int 46:1110-1117, 1994
6) 深川雅史,他:透析患者における二次性副甲状腺機能亢進症治療ガイドライン.日透析医学会誌 39:1435-1455,2006
掲載誌情報