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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻12号

2007年11月発行

文献概要

特集 一般医のためのエコー活用法 Ⅴ.表在

副甲状腺

著者: 稲澤健志1 貴田岡正史2

所属機関: 1柏市立柏病院内科 2公立昭和病院内分泌代謝科

ページ範囲:P.423 - P.426

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解剖と検査方法

 副甲状腺は,典型的には甲状腺両葉の背面に上下計4腺存在する.しかし,個人差が大きく,数は3~8腺に及び,位置も気管や食道の背面,上縦隔などに異所性に存在する場合がある.正常副甲状腺の大きさは2×4mm程度であり,CTやMRIでは描出困難である.表在臓器用の超音波断層装置では描出可能な大きさであるが,正常副甲状腺の音響レベルが甲状腺組織と同程度であるため,実際に同定することは困難である.

参考文献

1) 稲澤健志,貴田岡正史:甲状腺・副甲状腺の画像診断.ホルモンと臨床 54:313-322,2006
2) 稲澤健志,貴田岡正史:副甲状腺.竹原靖明,他(編):USスクリーニング.医学書院,2007(印刷中)
3) 稲澤健志,貴田岡正史:副甲状腺PEITに必要な超音波検査の基礎.腎と骨代謝 10:125-130,1997
4) Fukagawa M, et al:Imaging of the parathyroid in chronic renal failure;Diagnostic and therapeutic aspects. Curr Opin Nephrol Hypertens 6:349-355, 1997
5) Kitaoka M, et al:Reduction of functioning parathyroid cell mass by ethanol injection in chronic dialysis patients. Kidney Int 46:1110-1117, 1994
6) 深川雅史,他:透析患者における二次性副甲状腺機能亢進症治療ガイドライン.日透析医学会誌 39:1435-1455,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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