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特集 一般医のためのエコー活用法 Ⅵ.末梢血管
下肢静脈
著者: 高瀬信弥1
所属機関: 1福島県立医科大学心臓血管外科
ページ範囲:P.440 - P.445
文献購入ページに移動 近年,超音波診断法の発達がめざましく,あらゆる分野で応用され,診断,治療になくてはならない存在になってきた.血管の分野においてもその状況は同じである.さらに,2004年から『静脈血栓塞栓症・肺塞栓症予防管理料』の設定により,静脈血栓症,特に下肢深部静脈血栓症に対する関心が高まり,その診断における超音波検査法の意義は重要性を増している.しかし,静脈に関する超音波検査診断については心臓や腹部超音波診断法と比較して,医師,超音波検査技師の認識度,習熟度が十分とはいえない.本稿では,日常臨床の場において多く遭遇する下肢静脈疾患に対する超音波診断法について,短時間で検査を完了するためのtipsを述べたい.
参考文献
1) 高瀬信弥,星野俊一:プラクティカルフレボロジー Color Duplex Scanning.静脈学 7:405-417,1996
2) 佐戸川弘之,高瀬信弥:静脈エコー動画プラス.中山書店,2007
3) Wells PS, et al:Evaluation of D-dimer in the diagnosis of suspected deep-vein thrombosis. N Engl J Med 349:1227-1235, 2003
4) 高瀬信弥:疑問に答える 深部静脈血栓症予防ハンドブック.医歯薬出版,pp17-23,2004
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