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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻12号

2007年11月発行

特集 一般医のためのエコー活用法

Ⅵ.末梢血管

エコーガイド下血管穿刺

著者: 田中信大1

所属機関: 1東京医科大学循環器内科

ページ範囲:P.446 - P.448

文献概要

 中心静脈穿刺は,中心静脈栄養のルートとして,中心静脈圧測定・Swan-Ganzカテーテルによる血行動態の評価,ペースメーカーの挿入,透析用カテーテルの挿入など,さまざまな目的において必須の手技である.その穿刺経路としては,鎖骨下静脈,内頸静脈,大腿静脈があるが,一般的にはその合併症の発生頻度(表1,2)から鎖骨下静脈が選択される.合併症の発生頻度は術者の経験による差が大きいが,一方で多くの経験を有する術者であっても,ある一定の確率で合併症を生じる可能性がある.術者の経験の有無によらずに,少しでもその合併症の発生を減らすためには,エコーガイド下に穿刺を行うことが重要である.

参考文献

1) McGee DC, Gould MK:Preventing complications of central venous catheterization. N Engl J Med 348:1123-1133, 2003
2) Merrer J, et al:Complication of femoral and subclavian venous catheterization in critically ill patients. JAMA 286:700-707, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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