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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻13号

2007年12月発行

文献概要

今月の主題 内科外来でみるウィメンズ・ヘルス ライフステージごとにみる諸問題【青年・成人期(性成熟期)】

「全身が痛くて家事もできません」―線維筋痛症の病像と対応法

著者: 河野美佳1 住田孝之1

所属機関: 1筑波大学大学院人間総合科学研究科先端応用医学専攻臨床免疫学

ページ範囲:P.2239 - P.2242

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ポイント

●線維筋痛症は,一般検査所見で異常が認められず,広範囲の持続性疼痛と特定の圧痛点で診断する.

●線維筋痛症の疾患概念をよく理解してもらい,周囲環境を整備し,受容的態度で接することが重要である.

●ほかに筋痛を訴える疾患には,リウマチ性多発筋痛症,皮膚筋炎/多発性筋炎,関節リウマチ,全身性エリテマトーデス,甲状腺機能低下症などがあり,除外診断が必須である.

参考文献

1)Wolfe F, et al:The American College of Rheumatology 1990 criteria for the classification of fibromyalgia. Arthritis Rheum 33:160-172, 1990
2)Ablin JN, et al:Mechanisms of diseases;Genetics of fibromyalgia. Nature Clin Pract Rheumatol 2:671-678, 2006
3)松本美富士,前田伸治:線維筋痛症―わが国の疫学像と性差.性差と医療 2:1089-1094,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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