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書評
医師アタマ―医師と患者はなぜすれ違うのか?
著者: 辻本好子1
所属機関: 1NPO法人ささえあい医療人権センターCOML
ページ範囲:P.2292 - P.2292
文献購入ページに移動 タイトルの斬新さに目を引かれ,つぎに「患者と医師のすれ違いのキーワードは異文化コミュニケーション」とある帯の文字で,時代の変化を実感.10年以上前,ある学会のシンポジウムで発言した私に,学会長が「深い河はともかく,異文化圏という言葉は医療者に対して失礼ですヨ」と諭すようなご指摘.それが今や「キーワード」なのです.そして執筆者一覧のなかに,かつてどうにも議論がかみ合わず,心密かに「イシアタマ!」と思ったことのある方々(失礼!)のお名前が.しかし時代の変化とともに「柔らかアタマ」に変身されていました.
うんうん,と共感を覚えて読み進むうちに,20年ほど前,COMLを立ち上げるときに何度も相談に乗ってくださった故中川米造先生のお言葉がよみがえってきました.「21世紀は専門家のカリスマベールが剥ぎ取られる時代.だから医療現場にも新しい患者と医療者の関係づくりが必要になる.がんばりなさい!」と励ましてくださいました.
うんうん,と共感を覚えて読み進むうちに,20年ほど前,COMLを立ち上げるときに何度も相談に乗ってくださった故中川米造先生のお言葉がよみがえってきました.「21世紀は専門家のカリスマベールが剥ぎ取られる時代.だから医療現場にも新しい患者と医療者の関係づくりが必要になる.がんばりなさい!」と励ましてくださいました.
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