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書評
がん診療レジデントマニュアル―第4版
著者: 根来俊一1
所属機関: 1兵庫県立がんセンター・化学療法
ページ範囲:P.2300 - P.2300
文献購入ページに移動 本書は今回で第4版.このことだけでも,がん医療の第一線で勤務するいかに多くの若手医師などに愛読・利用されているかがわかると思います.第4版の構成は,はじめに総論的に「がん告知とインフォームド・コンセント」,「がん薬物療法の基本概念」,「臨床試験」が取り上げられ,続いてメインである各臓器・組織の悪性腫瘍に対する診断,治療,予後までが簡潔に記載されており,最後にがんに伴う合併症,抗がん剤に伴う有害事象(副作用)対策,緩和医療などが記載された構成となっています.第一線のがん医療現場で必要な最小限度の事項がもれなく記載されています.がん医療に携わる多忙な若手医師には,きわめて便利な構成と内容となっています.このようなコンパクトで便利なマニュアルを企画・制作された方々の先見性とご努力に心からの敬意を表したいと思います.
腫瘍内科学は急速に進歩しており,数年前のエビデンスはもはや時代遅れとなり,役に立たないばかりか有害にすらなる現実からすれば,本書の執筆・編集にかかわる方々には大変ですが,できれば毎年小改訂され,数年ごとに大改訂するという作業を希望いたしたいと思います.
腫瘍内科学は急速に進歩しており,数年前のエビデンスはもはや時代遅れとなり,役に立たないばかりか有害にすらなる現実からすれば,本書の執筆・編集にかかわる方々には大変ですが,できれば毎年小改訂され,数年ごとに大改訂するという作業を希望いたしたいと思います.
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