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雑誌目次

雑誌文献

medicina44巻2号

2007年02月発行

雑誌目次

今月の主題 症例からみる肺疾患のCT画像

著者: 三嶋理晃 ,   村田喜代史

ページ範囲:P.235 - P.235

 近年の胸部CTの解像度の進歩に伴って,呼吸器疾患の重要な疾患単位である,比較的末梢の気道や小葉単位の病変が明確に描出されるようになり,「生きた人:living person」から病理学的な情報が得られるようになった.その結果,CT画像は,呼吸器疾患の鑑別診断や治療法の選択に大きな貢献をするようになってきている.すでに,呼吸器疾患に関するCT画像の解説書には優れたものが数種出版されているが,この特集では,研修医・レジデントなどの初学の先生方や,呼吸器を専門としない先生方をも対象に含めて,実地医療に即応できるような症例提示を中心とした体裁を整えた.具体的には以下に述べるような特色を持つ.

 まず,総論:「肺CTの基本を押さえる」では,著名な放射線科専門医の先生が,肺CTの正常像と各種呼吸器疾患におけるCT画像を総括的に解説されている.各論:「肺疾患をCTで診る」では,全国で活躍されている多数の呼吸器内科専門医の先生に,各疾患を症例報告に近い形で提示していただいた.CT画像の詳細な解説に加えて,各疾患の病像で最も特徴的な点は何か,その中でCT画像をどう位置付けるべきか(診断の鍵とするのか,治療戦略を立てるうえでの鍵とするのか)などの論点を整理していただいた.さらに胸部X線でかなりの情報が得られる場合は,胸部X線も供覧していただいた.各論における疾患のカテゴリーとしては,肺腫瘍・肺感染症・びまん性肺疾患・気道病変・肺血管病変の5つに分類し,各カテゴリ-で重要と考えられる疾患を網羅した.肺腫瘍は,肺門部肺癌・原発性肺野型肺癌・転移性肺癌・肺良性腫瘍に,肺感染症は,細菌性肺炎・非定型肺炎・抗酸菌症・日和見感染症に分類した.びまん性肺疾患は,間質性肺炎・肉芽腫性肺疾患・塵肺・その他に分類したが,間質性肺炎については分類が複雑であり,その理解を助けるため,「間質性肺炎はどのように分類されるか」という解説を入れている.また,気道病変は慢性閉塞性肺疾患・気管支喘息,びまん性汎細気管支炎,気管支拡張症に分類し,肺血管病変では急性・慢性肺血栓塞栓症や特発性肺動脈性肺高血圧症など臨床的に重要な疾患に重点を置いている.

肺CTの基本を押さえる

胸部CTの正常像

著者: 村田喜代史

ページ範囲:P.236 - P.241

ポイント

●肺CTの読影には正常区域解剖の知識が前提となる.

●肺のHRCTの読影には,肺の基本単位である二次小葉の理解が重要である.

●肺二次小葉の中央部を細気管支と肺動脈が走行し,肺静脈は辺縁に位置する.

●HRCTでは,正常肺動脈は終末細気管支レベルまで描出される.

●気管支血管周囲間質には豊富なリンパ管が含まれ,病変の進展経路として重要である.

各種肺疾患におけるCT画像の異常パターン

著者: 村田喜代史

ページ範囲:P.242 - P.249

ポイント

●びまん性肺疾患では,通常CTを用いて,病変の特徴的な肺内分布の有無をチェックすることが重要である.

●びまん性肺疾患のHRCTでは,気道中心性,広義間質性,血行性,肺胞性,といったパターンが捉えられる.

●肺野結節の評価では,連続HRCTを用いて,結節の性状とともに,周囲の気管支血管との 関係を解析する.

●肺門部肺癌では,薄層造影CTを用いて,腫瘍と気管支,血管との関係を解析する.

●肺門部のCTでは,肺塞栓,気管支血管周囲間質を進展する悪性腫瘍にも注意が必要である.

肺疾患をCTで診る―肺腫瘍

肺門部肺癌

著者: 藤田佳嗣 ,   関順彦 ,   江口研二

ページ範囲:P.250 - P.254

ポイント

●胸部X線上,肺野の肺炎様陰影では,病変領域の容積減少を伴うか否かが陰影中枢側の太い気道病変を推測するヒントとなる.

●胸部X線上,肺門部肺癌では腫瘤陰影自体は異常影として描出されず,病変の末梢側に起こる2次性の閉塞性肺炎の陰影によって発見されることが多い.

●肺門部肺癌の診断では,病変の部位や閉塞性肺炎の広がりだけでなく,手術の可否を決めるために,中枢気道の内腔所見と肺門部血管への浸潤所見を,CTや気管支鏡を用いて診断する必要がある.

原発性肺野型肺癌

著者: 陶山久司 ,   中村廣繁 ,   清水英治

ページ範囲:P.256 - P.261

ポイント

●原発性肺野型肺癌では特徴的所見を呈する場合が多いため,薄切CT(TSCT)や高分解能CT(HRCT)を含めて検討する.

●限局性の細気管支肺胞上皮癌ではCTが病変検出や方針決定にきわめて重要である.

●背景に既存の肺疾患が存在する場合は見落としの危険があり,特に注意が必要である.

転移性肺癌

著者: 平間未知大 ,   高橋和久

ページ範囲:P.263 - P.265

ポイント

●肺は全身からの血流がすべて通過するため,さまざまな部位の悪性腫瘍からの転移を生じる.

●CTとX線写真を比較すると,①既存構造との重なりがないこと,②X線写真の限界が6mmであったのに対してCTでは3mmまで小さなサイズの結節の描出が可能であるという点で優れている.

●MDCT(multidetector CT)の出現により,結節影の検出率が向上してきている.

●CTは転移性肺癌の診断には最も有用な方法であると考えられている.

肺良性腫瘍

著者: 横見瀬裕保

ページ範囲:P.266 - P.268

ポイント

(硬化性血管腫)

●中高年の女性に発生しやすく(男性の4~5倍),胸膜に近接する辺縁が鮮明な腫瘤影を呈する.分葉傾向は少ない.

●CT上,内部は均一である.造影効果があり,その像は均一である.空洞形成はほとんどみられない.石灰化は稀にみられる.

●肺血管との関係はほとんどない.

(過誤腫)

●中高年の男性に発生しやすく(女性の2~3倍),普通は肺末梢に辺縁が鮮明な腫瘤影を呈する.分葉傾向がある.

●CT上,石灰化が特徴と言われているが,実際には10%程度しか認められない.ポップコーン状の石灰化も稀である.空洞形成はきわめて稀である.内部構造は不均一なことがあり,脂肪組織が混在することがある.

●肺良性腫瘍では最も頻度が高く,その50%以上にのぼる.

(炎症性偽腫瘍)

●比較的若年層に発生し,性差はない.肺野の孤立性の腫瘤影を呈する.分葉傾向,スピキュラが認められることがあり,この場合は原発性肺癌との鑑別診断が必要となる.

●石灰化は時々認められる.空洞形成はきわめて稀である.内部構造は不均一なことがあり,脂肪組織が混在することがある.

肺疾患をCTで診る―肺感染症

細菌性肺炎

著者: 石田直

ページ範囲:P.270 - P.273

ポイント

●細菌性肺炎は胸部画像所見上,肺胞性肺炎と気管支肺炎に大別される.

●肺胞性肺炎は肺炎球菌や肺炎桿菌による肺炎にみられる所見で,非区域性のconsolidationの拡がり,air bronchogramなどが特徴である.

●気管支肺炎は,あらゆる菌種がとりうる型であり,区域性の拡がり,小葉中心性病変,細気管支病変などが認められる.

●細菌性肺炎の診断や経過観察は単純X線写真で十分であることが多く,CTの適応は慎重に行う.

非定型肺炎―マイコプラズマ肺炎,クラミドフィラ肺炎,レジオネラ肺炎

著者: 藤田次郎 ,   比嘉太 ,   健山正男

ページ範囲:P.274 - P.277

ポイント

●非定型病原体は感染する場が異なっているので,病変の部位を正確に判定することにより,起炎菌の推定がある程度可能となる.

●マイコプラズマ肺炎の病変の場は,線毛を有する気管支(解剖学的には終末細気管支まで)である.ただし宿主の免疫状態(Th1優位か,あるいはTh2優位か)により,陰影のパターンが異なることに留意する.

●クラミドフィラ肺炎の病変の場は,気管支,および肺胞の両者に及ぶ.

●レジオネラ肺炎の病変の場は,マクロファージ,およびII型肺胞上皮の存在する肺胞領域である.

●これらの画像所見は臨床症状にも影響する.たとえば線毛を病変の場とするマイコプラズマおよびクラミドフィラにおいては,咳が頑固であり,また終末細気管支にとどまるマイコプラズマは聴診所見が弱い,などである.

肺抗酸菌症

著者: 鈴木克洋 ,   露口一成

ページ範囲:P.278 - P.281

ポイント

●呼吸器感染症の診断において肺抗酸菌症,特に肺結核を鑑別することは最も重要なポイントである.

●画像,特にHRCTは肺抗酸菌症の診断に威力を発揮する.

●しかし原因微生物を検出することで確定診断となるのであり,画像診断には限界があることを理解しておかねばならない.

日和見感染症のCT画像

著者: 嘉村洋志 ,   泉田誠也 ,   森本浩之輔 ,   土橋佳子

ページ範囲:P.282 - P.285

ポイント

●宿主の状態や病原体により,多彩な陰影をきたすことが多い.

●常に基礎疾患による肺病変の存在に注意する必要がある.

●日和見感染症は,常に一種類とは限らないことを考慮する.

●代表的な感染症について,パターンを感染様式から理解しておく.

●CT画像が時に重要な診断の手がかりとなる.

肺疾患をCTで診る―びまん性肺疾患【間質性肺炎】

間質性肺炎はどのように分類されるか

著者: 田口善夫

ページ範囲:P.286 - P.291

ポイント

●間質性肺炎は原因の明らかなもの,明らかでないものの2群に分けられる.

●原因の明らかなものの多くは膠原病,慢性過敏性肺炎,薬剤性肺炎,感染,塵肺などである.

●画像上は鑑別困難であり,詳細な臨床情報が最も重要である.

●特発性間質性肺炎は原因不明の病態であり,特発性肺線維症をはじめとして7つの疾患が含まれる.

●特発性間質性肺炎の診断には臨床,画像,病理を合わせた総合診断が重要である.

特発性肺線維症(UIP/IPF)

著者: 田口善夫

ページ範囲:P.292 - P.294

ポイント

●特発性肺線維症(IPF)は特発性間質性肺炎(IIPs)中最も頻度の高い疾患である.

●50歳以上の中年以降の病態で両側肺底部でのcrackles,バチ指は重要な所見である.

●特発性肺線維症の予後は不良であり,50%生存率は3~4年である.

●CTの特徴は両側肺底部胸膜直下の間質影(網状影)で,なかでも蜂巣肺の存在は重要である.

●特発性肺線維症の急性増悪は重要で,CT上では新たなすりガラス陰影がみられる.

急性間質性肺炎(AIP)―びまん性肺胞傷害(DAD)

著者: 松島秀和 ,   金沢實

ページ範囲:P.296 - P.298

ポイント

●急性間質性肺炎(AIP)は,特発性間質性肺炎のなかで病状が急速に進行し,治療反応性が不良な病態とされており,臨床上重要な疾患である.

●AIPのCT所見は両側性の浸潤影,スリガラス陰影の混在である.

●発症早期より強い収縮傾向を示し,陰影内に牽引性気管支拡張像を認めるのが特徴である.

●CTによる牽引性気管支拡張像の有無および程度の評価がAIPの診断および予後に有用である.

特発性肺線維症以外の特発性間質性肺炎(NSIP,COP)

著者: 千田金吾

ページ範囲:P.299 - P.301

ポイント

●特発性間質性肺炎についての本邦の疫学調査の結果1)から,UIP(特発性肺線維症 :IPF)は52.6%,次いでNSIPが17.2%,COPが9.4%と重要である.

●高分解能CT(HRCT)にて典型的なIPFの所見が認められる場合を除いて,外科的肺生検が望まれる.

●NSIP,COPの患者に遭遇した場合,除外診断を十分に行う必要がある.

●NSIP,COPでは膠原病合併による肺病変である可能性を念頭に置く.

膠原病に伴う間質性肺炎

著者: 服部登

ページ範囲:P.302 - P.305

ポイント

●膠原病には間質性肺炎を筆頭に多彩な呼吸器病変が合併する.

●それぞれの膠原病には合併しやすい間質性肺炎のパターンがある.

●多発性筋炎・皮膚筋炎と強皮症は,間質性肺炎を伴う頻度が高い.

●薬剤の副作用や感染症の合併には絶えず留意が必要である.

●胸部CTは,間質性肺炎のパターン識別,合併症との鑑別に有用である.

肺疾患をCTで診る―びまん性肺疾患【肉芽腫性肺疾患】

肺好酸球性肉芽腫・過敏性肺臓炎

著者: 冨岡洋海 ,   藤井宏

ページ範囲:P.306 - P.308

ポイント

●肺好酸球性肉芽腫のCT所見として,上中肺野優位の小結節影と嚢胞性陰影が特徴的である.

●急性過敏性肺臓炎では小葉中心性の分布を示す小粒状影,すりガラス状影が特徴的である.

●慢性過敏性肺臓炎においても,小葉中心性の小粒状影の有無を確認することが重要である.

●慢性過敏性肺臓炎の画像所見は多彩であり,他の間質性肺炎との鑑別が困難な場合も多い.

Wegener肉芽腫症

著者: 望月吉郎

ページ範囲:P.310 - P.311

ポイント

●Wegener肉芽腫症の画像所見の特徴は,単発~多発性結節影(約20%に空洞を認める)・浸潤影・気道病変(気道壁肥厚や狭窄)などである.

●CTでは,小さな結節や空洞の認識,陰影の性状の評価,気道病変の確認などに優れており,Wegener肉芽腫症の診断には欠かせない検査法である.

サルコイドーシス

著者: 半田知宏 ,   長井苑子

ページ範囲:P.312 - P.314

ポイント

●サルコイドーシスでは多彩な胸部CT所見を呈する.

●陰影の性状によって予後が異なる.

●胸部CTは治療方針の決定のために必要な検査である.

肺疾患をCTで診る―びまん性肺疾患【塵肺】

珪肺

著者: 渡辺憲太朗

ページ範囲:P.315 - P.317

ポイント

●上肺野中心の多発性粒状影があり,進行すると塊状影が現れる.

●縦隔や肺門リンパ節に卵殻状石灰化があれば診断の助けとなる.

●粉塵曝露から遠ざかっても結節が融合し呼吸機能障害が進行する.

●肺結核が合併しやすいことを念頭にいれておく.

●珪肺と炭鉱夫塵肺は画像上鑑別が難しく,同様の範疇の疾患と考えてよい.

アスベスト関連肺疾患

著者: 中野孝司

ページ範囲:P.318 - P.320

ポイント

●胸膜プラークは壁側胸膜に発生し,肺尖部,肋骨横隔膜角にはみられない.

●高濃度アスベスト粉塵曝露で起こる石綿肺は減少し,低濃度曝露で起こるアスベスト関連胸膜疾患は増加している.

●中皮腫は壁側胸膜の顆粒状腫瘍として初発し,すべての胸膜面を埋め尽くすように発育する.

●アスベストによるびまん性胸膜肥厚や血胸後の胸膜線維化の画像は中皮腫と類似しているが,縦隔胸膜の肥厚は中皮腫にみられ,前者にはみられない.

肺疾患をCTで診る―その他のびまん性肺疾患

急性好酸球性肺炎・慢性好酸球性肺炎

著者: 田口修 ,   井端英憲

ページ範囲:P.322 - P.326

ポイント

●急性好酸球性肺炎のCT画像は,両側びまん性に種々の程度の高吸収域が存在する.分布としては肺門領域より胸膜直下に陰影が強い場合がある.時としてスリガラス状の陰影としてみられることがあり,気管支壁の肥厚,小葉間隔壁の肥厚などが認められる.

●慢性好酸球性肺炎のCT画像は,区域性分布を示さず高吸収域が斑状からスリガラス状を呈するまで範囲は広く,細胞浸潤の程度が強く含気が消失すれば浸潤陰影となりair bronchogramが認められることもある.小葉間隔壁の肥厚は少なく肺野病変が多い.

リンパ脈管筋腫症

著者: 八戸敏史 ,   瀬山邦明

ページ範囲:P.327 - P.329

ポイント

●リンパ脈管筋腫症(lymphangioleiomyomatosis:LAM)は妊娠可能年齢の女性に発症する疾患である.わが国では人口100万対1.2~2.3人の発症頻度と推定される.

●病理学的には胸膜,肺胞壁,細気管支壁,肺血管などに沿ってLAM細胞がびまん性に不連続性に増殖し,肺組織は破壊されて気腫化する.後腹膜,骨盤腔などの体軸リンパ系にも病変を形成するため,LAMは全身性疾患であると認識されている.

●高分解能CT(HRCT)は,LAMの診断や進行度の評価,他の嚢胞性疾患の鑑別診断に有用である.

肺胞蛋白症

著者: 井上義一

ページ範囲:P.330 - P.331

ポイント

●肺胞蛋白症の90%以上は特発性(自己免疫性)肺胞蛋白症である.

●特発性肺胞蛋白症では血清中に特異的に抗GM-CSF抗体を認める.

●特発性肺胞蛋白症の典型例では胸部HRCTでcrazy-paving appearance(pattern)を認める.

●肺の画像所見の拡がりに比べて症状や理学的所見に乏しいのは,肺胞蛋白症やサルコイドーシスの特徴である.

肺疾患をCTで診る―気道病変

慢性閉塞性肺疾患(COPD)・気管支喘息

著者: 上田哲也 ,   三嶋理晃

ページ範囲:P.332 - P.334

ポイント

(慢性閉塞性肺疾患)

●日本で見られる肺気腫の大部分は小葉中心性肺気腫であり,皮膜を持たないことが特徴である.

●CTは,閉塞性障害の原因疾患の鑑別に威力を発揮する.

●CTは中等症以下の肺気腫の検出や,肺気腫の外科適応(肺容量減少術)の決定に有用である.

(気管支喘息)

●CTで肺野濃度の濃淡がモザイク状に認めることがある.

●モザイクパターンは呼気のほうが明瞭に認められる.

●小気道閉塞に伴った部分的なエアトラッピングを反映している.

びまん性汎細気管支炎(DPB)

著者: 藤田和恵 ,   吾妻安良太 ,   工藤翔二

ページ範囲:P.336 - P.337

ポイント

●DPBは慢性副鼻腔炎を伴った慢性の気道炎症で,慢性の膿性痰・咳と副鼻腔炎症状,呼吸機能検査で閉塞性換気障害を呈する点が重要な臨床所見である.

●胸部X線,CT所見はきわめて特徴的で,粒状影・小結節影,肺過膨張,細気管支壁肥厚,気管支拡張所見などの存在が診断のポイントとなる.

●高分解能CT(HRCT)では,胸部X線検査や通常CT(conventional CT)で描出しにくい小葉中心性の粒状影が認められ,診断的意義が高い.

気管支拡張症―Kartagener症候群,アレルギー性気管支肺アスペルギルス症

著者: 上田宏隆 ,   蝶名林直彦

ページ範囲:P.338 - P.340

ポイント

●Kartagener症候群はCTでは慢性的な気道感染を反映し,気管支壁肥厚像,気管支拡張所見などを呈する.

●Kartagener症候群の呼吸障害病態評価のためには,CTにより早期に気管支拡張症所見を捉えることが重要である.

●アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)で最も特徴的な所見である中枢側の気管支拡張像が,CTでは鋭敏に捉えられる.

●ABPAと同様に肺門部気管支閉塞をきたす他疾患の鑑別にCTは有用である.

肺疾患をCTで診る―肺血管病変

肺動静脈瘻などの先天異常―肺底動脈大動脈起始症,肺動静脈瘻

著者: 飯笹俊彦 ,   鈴木実 ,   木村秀樹 ,   藤澤武彦

ページ範囲:P.342 - P.345

ポイント

(肺底動脈大動脈起始症)

●肺底動脈大動脈起始症は,肺葉内肺分画症を分類したPryce分類のI型に属する.

●CTでは肺底区域における血管陰影の増加,肺の硬化像,ならびに下行大動脈からの異常血管による血液供給を特徴とする.

●喀血の危険があることから手術適応があるが,切除範囲は肺底区域切除が可能である.

(肺動静脈瘻)

●肺動静脈瘻では,多発でないか,また遺伝性出血性毛細血管拡張症(Osler-Weber-Rendu病) との合併がないかを確認する.

●CTでは腫瘤状陰影と異常血管に注意して鑑別し,異常血管が確認された際には生検は行わない.

●thin section CTにより,立体再構築した3D画像は肺動静脈瘻の治療戦略をたてるうえで重要である.

肺循環とCT―急性・慢性肺血栓塞栓症,特発性肺動脈性肺高血圧症

著者: 米田和之 ,   濱田薫 ,   木村弘

ページ範囲:P.346 - P.350

ポイント

●造影CTは急性・慢性肺血栓塞栓症の診断に有用である.

●特に急性肺血栓塞栓症においては,救急現場でまず考慮すべき検査の一つである.

●造影CTは下肢まで撮影することで深部静脈血栓症の診断がしばしば可能となる.

●造影CTで造影欠損所見が得られなくても,肺末梢領域における画像所見が参考となる.

座談会

日常の呼吸器診療でCTを使いこなす

著者: 三嶋理晃 ,   入佐薫 ,   村田喜代史 ,   安田雄司 ,   室繁郎

ページ範囲:P.352 - P.367

器機の性能向上により,CTは呼吸器疾患の鑑別診断や治療方針決定に非常に有効なモダリティとなっている.しかしその進歩は同時に,CTに頼りすぎるあまり基本的な病歴や所見の聴取,胸部X線写真の読影などが疎かにされる傾向を招いているのではないかという危惧もある.本座談会では,呼吸器や放射線を専門としない医師を視野に入れて,日常の診療でいかに適切にCT画像を活用すべきかを語っていただいた.

連載

目でみるトレーニング

著者: 譲尾昌太 ,   岩崎靖 ,   酒井リカ

ページ範囲:P.374 - P.379

内科医が知っておきたいメンタルヘルスプロブレムへの対応・2

不眠

著者: 中尾睦宏

ページ範囲:P.380 - P.384

 今回のテーマは不眠である.前回はうつ病についてまとめたが,内科医にとって不眠症はうつ病以上に頻繁に診療している病態である.例えば東大心療内科外来でCornell Medical Indexという質問紙を用いて身体症状の調査をしたところ1),初診患者で不眠を訴える者の割合は各年代で多少ばらつきがあるもの60%前後であった(表1).患者だけでなく,一般国民にとっても不眠への対応は大切である.「健康日本21報告書」によると2),睡眠によって休養が十分に取れていない国民は23%で,眠るために睡眠補助品やアルコールを使っている国民は14%と推計されている.

 このように不眠は身近な問題であるが,何らかの不眠症状を有している患者のうち実際に医師に相談して睡眠薬を服薬する例は20~25%程度といわれている3).患者によっては,不眠に対する病識が乏しかったり,睡眠薬に対する誤解のため,服薬に抵抗感をもっているかもしれない.したがって日常診療においては,不眠が主訴でない場合でも,睡眠状況を確認して不眠症を見逃さないようにしたい.また不眠が認められたとしても,前回述べたようにその原因にうつ病などメンタルヘルスの問題が潜んでいないか評価する必要がある.

日常診療の質を高める口腔の知識・2

口腔乾燥

著者: 岸本裕充

ページ範囲:P.386 - P.390

 緊張してドキドキするような場面で口の中がカラカラに乾く,誰にもそんな経験があると思います.最近のストレス社会を反映してか,ペットボトルを持ち歩く人が目立つようになりました.今月は「唾液・ドライマウス」にスポットを当ててお話します.


ドライマウスの患者が増えている

 ペットボトルの持ち歩きについては,「コンビニや自動販売機での入手が以前よりも容易になったからでは?」というような反論があるかもしれません.それはさておき,ドライマウス(口腔乾燥)に関連する症状で歯科口腔外科を受診する患者が増えていることは事実です.

 どのくらい増えているのか,について正確なところは不明ですが,そのなかには,①乾燥を主訴とする患者と,②たずねてみると乾燥はあるけれども,それ以外の訴えで来られる患者が含まれます.

研修おたく海を渡る・14

ナイトフロート―夜間遊軍

著者: 白井敬祐

ページ範囲:P.393 - P.393

 第5回「週80時間ルール」で少し触れたナイトフロートと呼ばれる役割について今回は書いてみます.ニューヨークなどでは以前からあったようですが,週80時間ルールを満たすために,当直による勤務時間を減らすことを目的に必然的に広まったシステムです.

 ナイトフロートとは,文字通り訳すと「夜間遊軍」とでもなるでしょうか.昼の勤務はなく夜勤帯だけ,病棟患者をカバーしかつ新規入院をとるのです.夜8時頃現れ,翌朝8時に帰ってゆきます.4週間ぶっ通しであったり,2週間ごとであったり,プログラムによって多少の違いはありますが,だいたいは似たようなものです.

外来研修医教育への招待・2

研修医とともに外来を―ちょっとその前に(前編)

著者: 川尻宏昭

ページ範囲:P.394 - P.398

 前回は,外来研修医教育の場がどんなものかというお話をさせていただきました.外来と入院の違い,研修医を受け入れてゆくことの利点と欠点など,外来研修医教育を取り巻くさまざまな問題点とその現状を私たちの経験をもとにお伝えできたかと思います.今回からは,いよいよ外来研修医教育に参加していただこうと思います.ということで,「早速……」と,本来ならば,まず実践していただき,そこからいろいろと議論を深め,実践に役立つ何かを皆さんとともに,見いだしてゆくというのがいいのですが,このような活字を通してのコミニュケーションでは,それもなかなか難しいと思います.ということで,今回と次回の2回に分けて,実践の場で役に立つと思われる考え方や手法というのを,前もって簡単に紹介したいと思います.

東大病院内科研修医セミナー・19

感染性心内膜炎の2症例

著者: 原田壮平 ,   安達正時 ,   太田康男

ページ範囲:P.400 - P.405

Introduction

・心臓弁膜症を有する不明熱患者で考慮すべき感染症は?

・血液培養から黄色ブドウ球菌が検出された場合に考慮すべき感染臓器は?


■Case1

【症例】34歳,男性.

【主訴】発熱.

【現病歴】16歳時に心臓弁膜症を指摘されたが,外来通院はしていなかった.2006年3月頃に38℃の発熱を認め,近医を受診しセフカペンピボキシルを処方された.一時解熱したが,抗菌薬内服終了後再び発熱し,全身倦怠感を認めるようになったため,5月2日当院外来を受診した.受診時,心尖部を最強点とするLevine III/VIの収縮期雑音が聴取された.同日経胸壁心臓超音波検査が施行されたが,僧帽弁逆流を伴う僧帽弁逸脱症候群の所見を認めたものの,明らかな疣贅は指摘されなかった.患者が強く希望したため,血液培養2セットを採取した後,いったん帰宅させた.翌日,血液培養2セットからグラム陽性球菌が検出されたため入院となった.

【既往歴】特記すべきことなし,歯科治療歴なし.

Case Study 診断に至る過程・6

伏兵―不十分な鑑別診断

著者: 松村正巳

ページ範囲:P.406 - P.411

病歴&身体所見

67歳,女性

主 訴:全身倦怠感,下肢のむくみ

現病歴:2カ月前から全身倦怠感,下肢のむくみが出現した.呼吸困難,動悸,発熱,食欲低下,嘔吐,下痢,先行する感冒様症状はない.体重が2カ月で46kgから49kgに増加したという.

既往歴:19年前から高血圧の治療を受けている.7年前から骨髄異形成症候群,骨粗鬆症の治療を受けている.

家族歴:特記事項なし.

嗜 好:たばこは吸わない.お酒も飲まない.

内服薬:ニフェジピン(アダラートL®)40mg/日,シクロスポリン(サンディミュン®)50mg/日,アルファカルシドール(アルファロール®)0.25μg/日,芍薬甘草湯7.5g/日

身体所見:血圧150/80mmHg,脈拍90/分・整,体温36.9℃,呼吸数14/分.眼瞼結膜に貧血を認める.呼吸音異常なし.心尖拍動は鎖骨中線より外側に径3.5cm触れる.心音はI音が減弱し,心尖部にgrade 2の汎収縮期雑音を聴取する.腹部に血管雑音は聴取しない.両下肢に沈下性浮腫1+を認める.神経学的所見では,下肢近位筋(大腿屈筋,大腿四頭筋)の筋力低下4/5を認める.腱反射は下顎反射が陰性で,その他は+である.病的反射は認めず,感覚は正常である.

できる医師のプレゼンテーション─臨床能力を倍増するために・11

回診でのプレゼンテーション

著者: 川島篤志

ページ範囲:P.412 - P.417

●「○○回診」の前日,研修医室にて

研修医A:あぁ,明日「○○回診」やなぁ.レジュメを作らなきゃ…….あっ! ルーチンの検査,提出するの忘れてた! 明日の朝に緊急で取ってもらわないと怒られるなぁ.

研修医B:週に1回の回診なんやから,ちゃんとやっとかなきゃ.オレなんて,Xさんのデータもちゃんと書き込んでいるし,準備バッチリやで.

研修医C:あれ? Xさん,徐々にヘモグロビン下がってきてるみたいだよ.前回の回診のときも,少しおかしいなぁと思ったけど,とてもしゃべれる雰囲気じゃなかったし,誰も検討してなかったら,いいのかな,と思ってたんだけど…….

研修医B:先々週のプロブレムリストにはあったけど……抜け落ちちゃったなぁ.これはマズい.

研修医A:これじゃぁ,Xさんの退院は延期だな.オレの患者さんも退院したいっていってるけど,OKでるかなぁ…….

研修医C:ところで,明日の回診には指導医のM先生は来るかなぁ…….回診のときにいつも後ろのほうにいるから,学会の相談しようと思ってるんだけど.

指導医N:(ガラっと入ってきて)お前ら,何の話してんねん! ちゃんと回診の準備をしろ!

書評

在宅酸素療法マニュアル―新しいチーム医療を目指して 第2版

著者: 川上義和

ページ範囲:P.255 - P.255

 このたび出版された第2版は,1997年の第1版に続く改訂版である.しかし,単なる改訂版ではなく,ほとんど全面的に書きかえられたことが明瞭であり,木田厚瑞教授のこの本に賭ける情熱と熱気を堪能させるものとなった.

 第2版では疾患の一般的な解説を避け,また原理など基礎的な事項は最低限に抑えられており,実地的なマニュアルとして一新された.コンセプトが明快に書かれていること,在宅酸素療法の関連領域──つまり包括的リハビリテーション,医療連携,医療倫理とインフォームドコンセントを踏まえたうえで,在宅酸素療法の効果など実際的な記載となっている.

臨床疫学―EBM実践のための必須知識 第2版

著者: 小泉俊三

ページ範囲:P.392 - P.392

 待望の『臨床疫学』第2版の日本語版が原著の出版(2005年)から間髪を入れず出版された.

 フレッチャー夫妻らによる初版は1982年に上梓されたにもかかわらず,聖路加国際病院長福井次矢先生が佐賀医科大学(当時)時代の総合診療部スタッフと一緒に日本語版を監訳・出版されたのが1999年秋で,その間,10年以上のギャップがあった.草創期の臨床疫学が,統計を使って学会の常識に逆らう新奇な学問程度にしか受け止められなかった当時の出版事情が思い起こされる.

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編集室より

著者:

ページ範囲:P.426 - P.426

●すでにお気づきのことと存じますが,弊誌では2007年1月号より誌面を大幅に刷新いたしました.

●誌面レイアウトに関しては,より読みやすくなるよう,本文の文字を若干大きくし,行間にもゆとりをもたせております.また,各主題論文のタイトルスペースを拡げ,その論文のポイントが一目でわかるよう配慮いたしました.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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