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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻2号

2007年02月発行

文献概要

今月の主題 症例からみる肺疾患のCT画像 肺疾患をCTで診る―肺腫瘍

肺門部肺癌

著者: 藤田佳嗣1 関順彦1 江口研二1

所属機関: 1東海大学医学部腫瘍内科

ページ範囲:P.250 - P.254

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ポイント

●胸部X線上,肺野の肺炎様陰影では,病変領域の容積減少を伴うか否かが陰影中枢側の太い気道病変を推測するヒントとなる.

●胸部X線上,肺門部肺癌では腫瘤陰影自体は異常影として描出されず,病変の末梢側に起こる2次性の閉塞性肺炎の陰影によって発見されることが多い.

●肺門部肺癌の診断では,病変の部位や閉塞性肺炎の広がりだけでなく,手術の可否を決めるために,中枢気道の内腔所見と肺門部血管への浸潤所見を,CTや気管支鏡を用いて診断する必要がある.

参考文献

1)Hideaki Yamashita:Roentgenologic Anatomy of the Lung, IGAKU-SHOIN, Tokyo, 1978
2)池田茂人:肺門部早期肺癌図譜,医学書院,1976
3)日本肺癌学会(編):臨床・病理 肺癌取扱い規約 改訂第6版,金原出版,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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