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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻3号

2007年03月発行

文献概要

今月の主題 日常診療・当直のための酸塩基平衡,水・電解質,輸液 よく使う利尿薬について習熟する

はじめに―利尿薬の基本

著者: 藤田芳郎1

所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部腎臓内科

ページ範囲:P.528 - P.529

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 「利尿薬」,特にフロセミドとサイアザイドは,医師が最も使用する薬剤のなかの一つである.これらの薬剤について「尿量を多くする」という程度の理解しか以前の自分にはなかった.現在の研修医の皆さんはどうかと思い機会があれば,以下の質問をしてみると,以前の自分の理解と大差のない方が多い.その質問とは,『「利尿薬(ここでは炭酸脱水酵素阻害薬,フロセミド,サイアザイド,およびスピノロラクトンに限定する)」と「抗利尿ホルモン」という用語のなかの「尿」の内容の違いは何か?』である.

 利尿薬の尿はNaを意味し,「利Na薬」→「Naを排泄させる薬」である.ところが,抗利尿ホルモンの尿は水を意味し,「抗利水ホルモン」→「水を排泄させないホルモン」→「水吸収(促進)ホルモン」を意味する.

参考文献

1)日本腎臓学会編集委員会(編):初学者から専門医までの腎臓学入門,pp10-14,東京医学社,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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