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連載 外来研修医教育への招待・3
研修医とともに外来を―ちょっとその前に(後編)
著者: 川尻宏昭1
所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院 在宅管理医療部 地域医療センター
ページ範囲:P.582 - P.585
文献購入ページに移動 このシリーズも第3回目となりました.今回は,前回に引き続き,外来で研修医とともに勉強をするときに役に立つ教育技法について,皆さんと一緒に勉強してみたいと思います.前回は,成人学習の原則,臨床教育技法の7つのポイントを中心にお話ししました.そのなかで,「研修医(学習者)が今どのような状況にいるか=学習者診断」と「評価(特に形成的評価=フィードバック)」の2点が大切であるということをお伝えしました.今回,後編として,「外来研修における指導医の役目」ということを念頭に置きながら,実践的な教育技法について,ご紹介したいと思います.「外来研修……」としていますが,外来に限らず病棟でも応用できるのではないかと思います.できるだけ,実践に即した形でのお話をしたいと思っていますが,皆さんも,外来で研修医とあるいは病棟で研修医と行動していることを想像しながら,一緒に勉強していただければ幸いです.
参考文献
1)伴信太郎,他(訳):臨床の場で効果的に教える―教育というコミュニケーション,南山堂,2002
2)大西弘高:新医学教育学入門―教育者中心から学習者中心へ,医学書院,2005
3)日本医学教育学会臨床能力教育委員会(編):研修指導スキルの学び方・教え方 病棟・外来で使える,南山堂,2006
4)伴信太郎:プライマリ・ケア実践のための臨床教育─指導医と医学生・研修医への道しるべ,エルゼビア・ジャパン,2004
5)Neher JO, et al:A five-step “microskills” model of clinical teaching. J Am Board Fam Pract 5:419-424,1992
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