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書評
内科レジデントの鉄則
著者: 岩田健太郎1
所属機関: 1亀田総合病院総合診療・感染症科
ページ範囲:P.523 - P.523
文献購入ページに移動 五感が,記憶を呼び覚ますことがある.試験勉強時に聴きまくった音楽を耳にすると当時の苦痛がじわりとよみがえる.可愛かったあの子と同じ香水の匂いに遭遇すると,ほろ苦い思い出が(かなりビターな思い出が)蘇る.
『内科レジデントの鉄則』を開いた私を刺激したのは視覚ではない.聴覚であった.少なくとも私は,そう感じた.上級医の鋭いあの声(まあ,たいていは怒鳴り声)がよみがえる.「出血性ショックはバイタルサインだ(CBCではない)」「Wheeze=喘息ではない」「頻脈だからといって,やみくもにrate controlをしてはいけない」「心筋梗塞の診断を,トロポニンに頼ってはいけない」「アンモニア=肝性脳症ではない」「麻痺があるからといって脳梗塞とは限らない」……
『内科レジデントの鉄則』を開いた私を刺激したのは視覚ではない.聴覚であった.少なくとも私は,そう感じた.上級医の鋭いあの声(まあ,たいていは怒鳴り声)がよみがえる.「出血性ショックはバイタルサインだ(CBCではない)」「Wheeze=喘息ではない」「頻脈だからといって,やみくもにrate controlをしてはいけない」「心筋梗塞の診断を,トロポニンに頼ってはいけない」「アンモニア=肝性脳症ではない」「麻痺があるからといって脳梗塞とは限らない」……
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