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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻4号

2007年04月発行

文献概要

今月の主題 内科エマージェンシー2007 鬼門を克服する 内科エマージェンシーの診断―確実な診断が患者を救う

吐下血―コモン・ディジーズである消化管出血を確実にものにする

著者: 吉村大輔1 落合利彰1 壁村哲平1

所属機関: 1済生会福岡総合病院内科

ページ範囲:P.670 - P.676

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ポイント

●一次対応として,出血性ショックの補正とAMPLE historyの聴取は特に重要である.

●診断の第一歩は症状と吐下血の性状から出血部位の推定と鑑別診断を行うこと.

●内視鏡的止血術には出血原因に応じた適切な処置具の選択と組み合わせが重要である.

●内視鏡的止血不能例には,interventional radiology(IVR)や外科適応を検討する.

●出血原因疾患に応じて再発を予防する内科治療があれば必ず行うこと.

参考文献

1)Marino PL:The ICU Book, Lippincott Williams & Wilkins, Philadelphia, 2007
2)de Abajo FJ, et al:Association between selective serotonin reuptake inhibitors and upper gastrointestinal bleeding:Population based case-control study. BMJ 319:1106-1109, 1999
3)Verhamme K, et al:Spironolactone and risk of upper gastrointestinal events:Population based case-control study. BMJ 333:330-333, 2006
4)科学的根拠(evidence)に基づく胃潰瘍診療ガイドラインの策定に関する研究班(編):EBMに基づく胃潰瘍診療ガイドライン,じほう,2003
5)日本消化器内視鏡学会卒後教育委員会(編):消化器内視鏡ガイドライン,医学書院,2006
6)菅野健太郎,山本博徳:ダブルバル-ン内視鏡 理論と実際,南江堂,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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