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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻4号

2007年04月発行

文献概要

今月の主題 内科エマージェンシー2007 鬼門を克服する 治療―生死を分ける治療介入

輸血の適応を知れ

著者: 萩原栄一郎1 箕輪良行1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学救命救急センター

ページ範囲:P.764 - P.767

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ポイント

●輸血療法は成分輸血が原則である.

●赤血球濃厚液1単位の投与により,Hb値は0.6~0.8g上昇する.

●新鮮凍結血漿の適応は(一部の症例を除き)凝固因子の補充に限る.

●血小板が5×104l以上では,血小板輸血が必要となることはない.

●ABO血液型を判定する時間的余裕がない緊急時には,例外的にO型赤血球を使用する.

●急速大量輸血は加温して行い,低体温を防ぐ.

参考文献

1)厚生労働省(編):血液製剤の使用にあたって第3版―輸血療法の実施に関する指針・血液製剤の使用指針,じほう,2006
2)〔特集〕21世紀の輸血療法.臨床医 10:1846-1952, 2004
3)〔特集〕手術中の輸血療法のトレンド.臨床麻酔 12:1879-1948, 2005
4)症例検討術中大量出血.LiSA(Life Support and Anesthesia) 6:549-579, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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