icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina44巻5号

2007年05月発行

文献概要

今月の主題 ウイルス肝炎 実地診療A to Z ウイルス肝炎の疫学

慢性肝炎・肝硬変・肝癌

著者: 田浦直太1 八橋弘1

所属機関: 1国立病院機構長崎医療センター臨床研究センター

ページ範囲:P.878 - P.881

文献購入ページに移動
ポイント

●現在の日本には,HBVキャリアは110~140万人,HCVキャリアは150~190万人存在すると推定される.

●罹患率に関してHBVキャリアは50歳台に,HCVキャリアは60~70歳台に陽性率のピークがある.

●慢性肝疾患の約70%はHCV,約20%がHBVを原因とし,残り10%がその他である.

●日本における肝癌死亡者の約80%はHCV感染,約16%はHBV感染,残りの4%が原因不明と推定されている.

●HCV肝癌患者数はHCVキャリアの高齢化とともに増加している.

参考文献

1)Tanaka J, et al:Sex- and age-specific carriers of hepatitis B and C viruses in Japan estimated by the prevalence in the 3,485,648 first-time blood donors during 1995-2000. Intervirology 47:32-40, 2004
2)Taura N, et al:Increasing hepatitis C virus-associated hepatocellular carcinoma mortality and aging;Long term trends in Japan. Hepatol Res 34:130-134, 2006
3)Hamada H, et al:Impact of aging on the development of hepatocellular carcinoma in patients with posttransfusion chronic hepatitis C. Cancer 95:331-339, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?