文献詳細
今月の主題 ウイルス肝炎 実地診療A to Z
B型肝炎診療の実際
文献概要
ポイント
●B型肝炎に対する抗ウイルス療法として現在インターフェロンと核酸アナログがある.
●B型急性肝炎は自然治癒が高率に予測されるため,基本的には対症療法となるが,一部で劇症肝炎に進展する例や,慢性肝炎に移行する例が存在する.
●B型慢性肝炎では,その自然経過を十分に理解したうえで,抗ウイルス療法の対象,適応を慎重に決定すべきである.
●HBVキャリアの併発疾患に対する加療の際の肝炎増悪が知られており,十分に留意する必要がある.
●無症候性キャリアからの急性増悪や発癌の可能性があり,一般医と専門医との診療連携が重要である.
●B型肝炎に対する抗ウイルス療法として現在インターフェロンと核酸アナログがある.
●B型急性肝炎は自然治癒が高率に予測されるため,基本的には対症療法となるが,一部で劇症肝炎に進展する例や,慢性肝炎に移行する例が存在する.
●B型慢性肝炎では,その自然経過を十分に理解したうえで,抗ウイルス療法の対象,適応を慎重に決定すべきである.
●HBVキャリアの併発疾患に対する加療の際の肝炎増悪が知られており,十分に留意する必要がある.
●無症候性キャリアからの急性増悪や発癌の可能性があり,一般医と専門医との診療連携が重要である.
参考文献
1)熊田博光:厚生労働省科学研究費補助金 肝炎等克服緊急対策研究事業 B型及びC型肝炎ウイルスの感染者に対する治療の標準化に関する臨床的研究 平成17年度総括分担研究報告書,2005年
2)Berk PD, et al:The control of chronic hepatitis B:The role for chemoprevention, Seminars in Liver disease, pp 85-198, 2006
3)Lok ASF, McMahon BJ:Chronic hepatitis B. Hepatology 45:507-539, 2007
掲載誌情報