文献詳細
今月の主題 ウイルス肝炎 実地診療A to Z
B型肝炎診療の実際
文献概要
ポイント
●B型肝炎治療の目標は,ウイルスの排除ではなく,ウイルス増殖の抑制による肝炎の沈静化である.
●30~35歳までは自然軽快する可能性があるので,原則経過観察する.
●長期にdrug freeで肝炎が沈静化することを目指すには,核酸アナログよりインターフェロンがよい.
●インターフェロン24週投与の成績は決して高いものではなく,QOLを損なうこともあるので,適応にあたり,十分な説明と同意が必要である.
●B型肝炎治療の目標は,ウイルスの排除ではなく,ウイルス増殖の抑制による肝炎の沈静化である.
●30~35歳までは自然軽快する可能性があるので,原則経過観察する.
●長期にdrug freeで肝炎が沈静化することを目指すには,核酸アナログよりインターフェロンがよい.
●インターフェロン24週投与の成績は決して高いものではなく,QOLを損なうこともあるので,適応にあたり,十分な説明と同意が必要である.
参考文献
1)Craxi A, Yurdaydin C:From viral pathobiology to the treatment of hepatitis B virus infection EASL Monothematic Conference (Istanbul, Turkey, October 6-8, 2005). J Hepatol 44:1186-1195, 2006
2)Wong DK, et al:Effect of alpha-interferon treatment in patients with hepatitis B e antigen-positive chronic hepatitis B. Ann Intern Med 119:312-323, 1993
3)西口修平:IFN治療,矢野右人,林 紀夫,沖田 極(編):コンセンサス肝疾患2002 診断・治療と病態,pp71-77,日本メディカルセンター,2002
4)南 祐仁,岡上 武:核酸誘導体によるB型慢性肝炎治療の現状と課題.肝臓 47:499-502,2006
掲載誌情報