icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina44巻5号

2007年05月発行

文献概要

今月の主題 ウイルス肝炎 実地診療A to Z その他 ウイルス肝炎診療において知っておくべきこと

A型肝炎について知っておくべきこと

著者: 豊田秀徳1 熊田卓1

所属機関: 1大垣市民病院消化器科

ページ範囲:P.920 - P.922

文献購入ページに移動
ポイント

●A型肝炎はA型肝炎ウイルス(HAV)の経口感染により伝播する感染症である.

●初発症状としては,全身倦怠感・尿濃染などのほかに心窩部痛や右上腹部痛などがあり,時として胆道系疾患との鑑別を要する.

●診断はIgM型HAV抗体の検出による血清学的診断で行う.

●急性肝炎を生ずるが,慢性化はしない.

●わが国で以前は局地的な流行がみられたが,現在は稀である.

参考文献

1)矢野公士,八橋 弘:A型肝炎の疫学的変遷.肝胆膵 47:611-616,2003
2)長田成彦,他:過去15年間におけるA型急性肝炎252例の臨床,疫学的検討による最近の動向.肝臓 37:200-207,1996
3)武市朝子,他:男性同性愛者における急性A型肝炎の流行についての検討.感染症誌 74:716-719,2000
4)西原利治,大西三朗:遷延型A型肝炎,再燃型A型肝炎の臨床概論.日本臨牀 62(増刊号8):474-477,2004
5)藤原研司,他:劇症肝炎,遅発性肝不全の全国集計(2001年).厚生科学研究費特定疾患対策研究事業「難治性の肝疾患に関する研究班」,平成14年度報告書

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら