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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻5号

2007年05月発行

文献概要

今月の主題 ウイルス肝炎 実地診療A to Z その他 ウイルス肝炎診療において知っておくべきこと

E型肝炎について知っておくべきこと

著者: 髭修平1

所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科消化器内科学

ページ範囲:P.923 - P.925

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ポイント

●「輸入感染症」以外に,わが国に「土着」したE型肝炎ウイルスにより発症する.

●ヒトと動物にともに発症する「人獣共通感染症(zoonosis)」として注目されている.

●ブタ・イノシシなどの肉・レバー・ホルモンなどの生食により感染する可能性がある.

●感染者は中高年の男性に多く,genotypeに地域性や重症度の差がみられる.

●急性肝炎の原因として,忘れずに鑑別疾患に挙げる必要がある.

参考文献

1)Yazaki Y, et al:Sporadic acute or fulminant hepatitis E in Hokkaido, Japan, may be food-borne, as suggested by the presence of hepatitis E virus in pig liver as food. J Gen Virol 84:2351-2357, 2003
2)Takahashi M, et al:Swine hepatitis E virus strains in Japan form four phylogenetic clusters comparable with those of Japanese isolates of human hepatitis E virus. J Gen Virol 84:851-862, 2003
3)Fukuda S, et al:Prevalence of antibodies to hepatitis E virus among Japanese blood donors;Identification of three blood donors infected with a genotype 3 hepatitis E virus. J Med Virol 73:554-561, 2004
4)阿部敏紀,他:本邦におけるE型肝炎ウイルス感染の統計学的・疫学的・ウイルス学的特徴;全国集計254例に基づく解析.肝臓 47:384-391,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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