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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻5号

2007年05月発行

文献概要

今月の主題 ウイルス肝炎 実地診療A to Z ウイルス肝炎の実地診療のために知っておくべきこと

高次医療施設へのコンサルト・移送について

著者: 石上雅敏1

所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院消化器内科

ページ範囲:P.958 - P.961

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ポイント

●本邦では健常者をドナーとした生体肝移植が大多数であることから,的確な移植時期の適応の判断が重要である.

●急性肝不全においては全例肝移植を念頭に置きつつ治療を進め,適切なタイミングを逃さないことが肝要である.

●肝硬変においてはその移植適応として1年程度の生命予後,あるいは合併症によるQOLの阻害の2つの方向性がある.

●肝癌においては,ベースの肝予備能が不良,肝予備能は比較的良好だが癌のコントロールが不十分になることが予想される場合の2つの方向性がある.

●移植後の癌再発の問題が不可避であるので,肝癌の移植適応については現在でもかなり議論が分かれる.

参考文献

1)Kamath PS, et al:A model to predict survival in patients with end-stage liver disease. Hepatology 33:464-470, 2001
2)Mazzaferro V, et al:Liver transplantation for the treatment of hepatocellular carcinoma in patients with cirrhosis. N Engl J Med 334:693-699, 1996
3)日本肝臓学会(編):慢性肝炎の治療ガイド2006,文光堂,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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