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文献概要
今月の主題 ウイルス肝炎 実地診療A to Z ウイルス肝炎の実地診療のために知っておくべきこと
高次医療施設へのコンサルト・移送について
著者: 石上雅敏1
所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院消化器内科
ページ範囲:P.958 - P.961
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●本邦では健常者をドナーとした生体肝移植が大多数であることから,的確な移植時期の適応の判断が重要である.
●急性肝不全においては全例肝移植を念頭に置きつつ治療を進め,適切なタイミングを逃さないことが肝要である.
●肝硬変においてはその移植適応として1年程度の生命予後,あるいは合併症によるQOLの阻害の2つの方向性がある.
●肝癌においては,ベースの肝予備能が不良,肝予備能は比較的良好だが癌のコントロールが不十分になることが予想される場合の2つの方向性がある.
●移植後の癌再発の問題が不可避であるので,肝癌の移植適応については現在でもかなり議論が分かれる.
●本邦では健常者をドナーとした生体肝移植が大多数であることから,的確な移植時期の適応の判断が重要である.
●急性肝不全においては全例肝移植を念頭に置きつつ治療を進め,適切なタイミングを逃さないことが肝要である.
●肝硬変においてはその移植適応として1年程度の生命予後,あるいは合併症によるQOLの阻害の2つの方向性がある.
●肝癌においては,ベースの肝予備能が不良,肝予備能は比較的良好だが癌のコントロールが不十分になることが予想される場合の2つの方向性がある.
●移植後の癌再発の問題が不可避であるので,肝癌の移植適応については現在でもかなり議論が分かれる.
参考文献
1)Kamath PS, et al:A model to predict survival in patients with end-stage liver disease. Hepatology 33:464-470, 2001
2)Mazzaferro V, et al:Liver transplantation for the treatment of hepatocellular carcinoma in patients with cirrhosis. N Engl J Med 334:693-699, 1996
3)日本肝臓学会(編):慢性肝炎の治療ガイド2006,文光堂,2006
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