icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina44巻6号

2007年06月発行

文献概要

今月の主題 認知症のプライマリケア 神経変性疾患(アルツハイマー病など)による認知症

アルツハイマー病の臨床診断―バイオマーカー

著者: 浦上克哉1 谷口美也子1

所属機関: 1鳥取大学医学部保健学科生体制御学

ページ範囲:P.1078 - P.1081

文献購入ページに移動
ポイント

●髄液中リン酸化タウ蛋白測定は,現在最も精度の高いバイオマーカーと考えられる.

●髄液中WGA結合糖蛋白はアルツハイマー病とタウオパチーの鑑別に役立つ可能性がある.

●タッチパネル式コンピュータを用いた認知症の簡易スクリーニング法は,負担が少なく,容易に検査が可能で,認知症のスクリーニングに有用である.

参考文献

1)Urakami K, et al:Epidemiologic and genetic studies of dementia of the Alzheimer type in Japan. Dement Geriatr Cogn Disord 9:294-298, 1998
2)Urakami K, et al:Diagnostic significance of tau proteins in cerebrospinal fluids from patients with corticobasal degeneration or progressive supranuclear palsy. J Neurol Sci 183:95-98, 2001
3)浦上克哉,他:アルツハイマー病診断マーカーとしてのWGA結合糖タンパク―リン酸化タウタンパクとの検討.厚生労働科学研究補助金効果的医療技術の確立推進臨床研究事業,アルツハイマー病生物学的臨床マーカーの確立に関する臨床研究.平成15年度総括研究報告書,pp18-23,2004
4)浦上克哉,他:アルツハイマー型痴呆の遺伝子多型と簡易スクリーニング法.老年精医誌 13:5-10,2002
5)浦上克哉,他:アルツハイマー病における塩酸ドネペジルの有効性とアセチルコリンレセプター遺伝子多型との関連の検討.内科専門医会誌 14:424-428,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?