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今月の主題 認知症のプライマリケア 神経変性疾患(アルツハイマー病など)による認知症
アルツハイマー病の危険因子と予防の可能性
著者: 玉岡晃1
所属機関: 1筑波大学大学院人間総合科学研究科病態制御医学専攻神経病態医学分野(臨床医学系神経内科)
ページ範囲:P.1082 - P.1085
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●アルツハイマー病の遺伝的危険因子として,アポリポ蛋白Eの遺伝子多型ε4,21番染色体のトリソミーや重複などがある.
●虚血性脳血管障害とアルツハイマー病との危険因子の共有を報告する疫学調査がみられるのみでなく,アルツハイマー病と血管性因子の関連を示唆する臨床病理学的知見も多い.
●高血圧,糖尿病をはじめアテローム血栓性動脈硬化症の危険因子はアルツハイマー病のリスクも増加させるため,これらを抑制することがアルツハイマー病の予防のためにも重要である.
●魚や抗酸化物質の摂取などはアルツハイマー病のリスクを減少させるため,これらの促進も必要である.
●トリヘキシフェニジルなどの抗コリン作用を有する薬物は認知症様症状を惹起することがあり,特に慎重な投与が必要である.
●アルツハイマー病の遺伝的危険因子として,アポリポ蛋白Eの遺伝子多型ε4,21番染色体のトリソミーや重複などがある.
●虚血性脳血管障害とアルツハイマー病との危険因子の共有を報告する疫学調査がみられるのみでなく,アルツハイマー病と血管性因子の関連を示唆する臨床病理学的知見も多い.
●高血圧,糖尿病をはじめアテローム血栓性動脈硬化症の危険因子はアルツハイマー病のリスクも増加させるため,これらを抑制することがアルツハイマー病の予防のためにも重要である.
●魚や抗酸化物質の摂取などはアルツハイマー病のリスクを減少させるため,これらの促進も必要である.
●トリヘキシフェニジルなどの抗コリン作用を有する薬物は認知症様症状を惹起することがあり,特に慎重な投与が必要である.
参考文献
1)Engelhart MJ, et al:Diet and risk of dementia;Does fat matter?;The Rotterdam Study. Neurology 59:1915-1921, 2002
2)Engelhart MJ, et al:Dietary intake of antioxidants and risk of Alzheimer disease. JAMA 287:3223-3229, 2002
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6)Ruitenberg A, et al:Alcohol consumption and risk of dementia;The Rotterdam Study. Lancet 359:281-286, 2002
7)Lemeshow S, et al:Illustration of analysis talking into account complex survey considerations;The association between wine consumption and dementia in the PAQUID study;Personnes Ages Quid. Am J Epidemiol 148:298-306, 1998
8)Orogozo JM, et al:Wine consumption and dementia in the elderly;A prospective community study in the Bordeaux area. Rev Neurol 153:185-192, 1997
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