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文献概要
今月の主題 認知症のプライマリケア 血管性認知症
血管性認知症の病態と予後
著者: 冨本秀和1
所属機関: 1京都大学大学院医学研究科臨床神経学
ページ範囲:P.1110 - P.1113
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●血管性認知症は異質な原因による症候群で,大血管病変による多発梗塞性認知症(MID),小血管病変による皮質下血管性認知症(SVD),strategic single infarct dementiaを含む.
●血管性認知症では実行機能障害が主で,健忘は軽度である.
●MIDは突然発症し,SVDは血管性の軽度認知機能障害(MCI)から移行することが多い.本邦ではラクナ梗塞,白質病変からなるSVDが多い.
●血管性認知症の生命予後はアルツハイマー病より悪い.
●血管性認知症は異質な原因による症候群で,大血管病変による多発梗塞性認知症(MID),小血管病変による皮質下血管性認知症(SVD),strategic single infarct dementiaを含む.
●血管性認知症では実行機能障害が主で,健忘は軽度である.
●MIDは突然発症し,SVDは血管性の軽度認知機能障害(MCI)から移行することが多い.本邦ではラクナ梗塞,白質病変からなるSVDが多い.
●血管性認知症の生命予後はアルツハイマー病より悪い.
参考文献
1)Petersen RC, et al:Current concepts in mild cognitive impairment. Arch Neurol 58:1985-1992, 2001
2)Meyer JS, et al:Is mild cognitive impairment prodromal for vascular dementia like Alzheimer's disease? Stroke 33:1981-1985, 2002
3)Giovanni B, et al:Mild cognitive impairment with subcortical vascular features;Clinical characteristics and outcome. J Neurol 249:1423-1432, 2002
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