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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻7号

2007年07月発行

文献概要

今月の主題 内科医が診る睡眠障害 睡眠障害の基本的な診察法―問診と身体診察のポイント

過眠を訴える患者へのアプローチ

著者: 吉田祥1 神林崇2 清水徹男2

所属機関: 1大阪医科大学応用医学講座神経精神医学教室 2秋田大学医学部神経運動器学講座精神科学分野

ページ範囲:P.1247 - P.1250

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ポイント

●不眠だけではなく,過眠(日中の眠気や居眠り)も治療の対象となる症状である.

●プライマリケアの現場でも過眠の訴えを見逃さないことが必要である.

●不適切な睡眠衛生,睡眠不足による二次的な過眠,合併症や服用中の薬剤の影響をまず考える.

●睡眠時無呼吸症候群は有病率が高く,過眠症の鑑別診断として常に考えておく.

●ナルコレプシーなどの一次性過眠症や,確定診断に専門的な検査を要する過眠疾患が疑われる場合は専門医療機関へ紹介する.

参考文献

1)NHK放送文化研究所:2005年国民生活時間調査報告書,NHK,2005
2)Doi Y, et al:Gender differences in excessive daytime sleepiness among Japanese workers. Soc Sci Med 54:883-894, 2003
3)Morrish, K, et al:Factors associated with a delay in the diagnosis of narcolepsy. Sleep Med 5:37-41, 2004
4)Johns MW:A new method for measuring daytime sleepiness:the Epworth Sleepiness Scale. Sleep 14:540-545, 1991
5)内山 真:睡眠衛生から見た睡眠障害への取り組みを探る,清水徹男(編):睡眠障害治療のあらたなストラテジー―生活習慣病から見た不眠症治療の最前線,pp55-61,先端医学社,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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