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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻7号

2007年07月発行

文献概要

今月の主題 内科医が診る睡眠障害 睡眠障害の基本的な診察法―問診と身体診察のポイント

睡眠覚醒リズム障害を訴える患者へのアプローチ

著者: 越前屋勝1 三島和夫2

所属機関: 1秋田大学医学部神経運動器学講座精神科学分野 2国立精神・神経センター精神保健研究所精神生理部

ページ範囲:P.1252 - P.1256

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ポイント

●睡眠覚醒リズム障害は生体時計の調節障害に基づく病態と考えられる.

●受診頻度が比較的高いのは睡眠相後退症候群と非24時間睡眠覚醒症候群である.

●頭痛・倦怠感・疲労感・食欲不振といった身体症状や抑うつ症状を伴うことが多い.

●睡眠覚醒のパターンを把握するためには睡眠日誌の記載が必要である.

●不登校や出社拒否といった社会心理的要因との鑑別が困難な場合も少なくない.

参考文献

1)越前屋勝,三島和夫:睡眠リズムの調節因子.JOHNS 15:1667-1672,1999
2)草薙宏明,三島和夫:睡眠・覚醒リズム障害(概日リズム障害),立花直子(編):睡眠医学を学ぶために,pp282-292,永井書店,2006
3)粥川裕平,他:睡眠・覚醒リズム障害の疫学とその対策,厚生省「精神・神経疾患研究委託費」睡眠障害の診断・治療および疫学に関する研究,平成7年度研究報告書,pp131-135,1996
4)Kamei Y, et al:Clinical characteristics of circadian rhythm sleep disorders. Psychiatry Clin Neurosci 52:381-382, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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