文献詳細
文献概要
今月の主題 内科医が診る睡眠障害 睡眠障害の基本的な診察法―問診と身体診察のポイント
睡眠呼吸障害を訴える患者へのアプローチ
著者: 篠邉龍二郎1 野村敦彦1 塩見利明1
所属機関: 1愛知医科大学病院睡眠医療センター
ページ範囲:P.1261 - P.1264
文献購入ページに移動●睡眠呼吸障害をもつ患者の主訴は昼間の眠気,中途覚醒が多いが,まったく自覚がなく,周囲の者からの勧めで,しぶしぶ受診する者も多い.
●睡眠呼吸障害は,多様の疾患にからんでいるため,これらの既往歴,治療歴を含めて,問診する必要がある.
●OSAS(閉塞性睡眠時無呼吸症候群)の診断では顎顔面形態,上気道の所見を確認し,治療選択の参考とする.
●睡眠呼吸障害のリスクとしてメタボリックシンドロームの合併が疑われる場合には,腹囲も計測する必要がある.
●妊娠可能年齢のいびきのある高度肥満の女性では,妊娠によって稀ながら危険な状態が起こりうるため,注意が必要で,厳密な治療が求められる.
参考文献
掲載誌情報