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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻7号

2007年07月発行

文献概要

今月の主題 内科医が診る睡眠障害 睡眠障害の基本的な診察法―問診と身体診察のポイント

睡眠呼吸障害を訴える患者へのアプローチ

著者: 篠邉龍二郎1 野村敦彦1 塩見利明1

所属機関: 1愛知医科大学病院睡眠医療センター

ページ範囲:P.1261 - P.1264

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ポイント

●睡眠呼吸障害をもつ患者の主訴は昼間の眠気,中途覚醒が多いが,まったく自覚がなく,周囲の者からの勧めで,しぶしぶ受診する者も多い.

●睡眠呼吸障害は,多様の疾患にからんでいるため,これらの既往歴,治療歴を含めて,問診する必要がある.

●OSAS(閉塞性睡眠時無呼吸症候群)の診断では顎顔面形態,上気道の所見を確認し,治療選択の参考とする.

●睡眠呼吸障害のリスクとしてメタボリックシンドロームの合併が疑われる場合には,腹囲も計測する必要がある.

●妊娠可能年齢のいびきのある高度肥満の女性では,妊娠によって稀ながら危険な状態が起こりうるため,注意が必要で,厳密な治療が求められる.

参考文献

1)睡眠呼吸障害研究会(編):成人の睡眠時無呼吸症候群診断と治療のためのガイドライン,メディカルレビュー社,2005
2)Sasanabe R, et al:Metabolic syndrome in Japanese patients with obstructive sleep apnea syndrome. Hypertension Research 29:315-322, 2006
3)塩見利明,薮下廣光:睡眠時無呼吸症候群―気になる妊産婦のいびき.助産雑誌 60:816-820,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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