文献詳細
文献概要
今月の主題 内科医が診る睡眠障害 内科疾患と睡眠障害
消化器疾患と睡眠障害―GERD,NASHなど
著者: 高橋進1 櫻井滋1
所属機関: 1岩手医科大学第三内科
ページ範囲:P.1328 - P.1330
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●胃食道逆流症状は,睡眠時無呼吸症候群患者において一般人口よりも明らかに頻度が高い.
●睡眠時無呼吸症候群の胃食道逆流には,無呼吸中の過度の胸腔内圧低下が関与している.
●睡眠時無呼吸症候群による低酸素血症により,低酸素性肝障害を生じることがある.
●非アルコール性脂肪性肝疾患の危険因子として睡眠時無呼吸症候群の関与が示唆される.
●消化器疾患と睡眠障害関連のエビデンスはいまだ不十分であり,さらなる研究が望まれる.
●胃食道逆流症状は,睡眠時無呼吸症候群患者において一般人口よりも明らかに頻度が高い.
●睡眠時無呼吸症候群の胃食道逆流には,無呼吸中の過度の胸腔内圧低下が関与している.
●睡眠時無呼吸症候群による低酸素血症により,低酸素性肝障害を生じることがある.
●非アルコール性脂肪性肝疾患の危険因子として睡眠時無呼吸症候群の関与が示唆される.
●消化器疾患と睡眠障害関連のエビデンスはいまだ不十分であり,さらなる研究が望まれる.
参考文献
1)Fass R, et al:Predictors of heartburn during sleep in a large prospective cohort study. Chest 127:1658-1666, 2005
2)Henrion J, et al:Hypoxic hepatitis caused by severe hypoxemia from obstructive sleep apnea. J Clin Gastroenterol 24:245-249, 1997
3)Tanne F, et al:Chronic liver injury during obstructive sleep apnea. Hepatology 41:1290-1296, 2005
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