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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻7号

2007年07月発行

文献概要

今月の主題 内科医が診る睡眠障害 内科疾患と睡眠障害

循環器疾患と睡眠障害―心不全,不整脈など

著者: 篠邉龍二郎1 長谷川里佳1 塩見利明1

所属機関: 1愛知医科大学病院睡眠医療センター

ページ範囲:P.1332 - P.1335

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ポイント

●閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)は,結果として左心負荷が増大し,左室肥大,高血圧,虚血性心疾患の合併の誘引となる.

●心不全における非薬物治療として,nCPAPやASVの導入,酸素・炭酸ガスの投与がある.

●OSASと心房細動とは関連があり,心房細動の新規発症が無呼吸の重症度および肥満度の上昇により増える.

●OSAS患者のCPAPやOAによる治療は,不整脈を改善する.

●脂溶性の高い循環器治療薬では,不眠を訴えることがあるので,注意を要する.

参考文献

1)Shamsuzzaman AS, et al:Obstructive sleep apnea;Implications for cardiac and vascular disease. JAMA 290:1906-1914, 2003
2)Kanagala R, et al:Obstructive sleep apnea and the recurrence of atrial fibrillation. Circulation 107:2589-2594, 2003
3)Gami AS, et al:Obstructive sleep apnea, obesity, and the risk of incident atrial fibrillation. J Am Coll Cardiol 49:565-571, 2007
4)篠邉龍二郎,塩見利明:睡眠時無呼吸症候群患者の夜間不整脈に対するCPAPとOA(口腔内装置)の効果.循環制御 27:105-109,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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