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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻7号

2007年07月発行

文献概要

今月の主題 内科医が診る睡眠障害 内科疾患と睡眠障害

神経・筋疾患と睡眠障害―Parkinson病,筋ジストロフィ

著者: 宮本智之1 宮本雅之1 平田幸一1

所属機関: 1獨協医科大学神経内科

ページ範囲:P.1340 - P.1343

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ポイント

●Parkinson病の睡眠障害は非運動症状のなかでも高率で,QOLに大きく影響する.

●Parkinson病では,不眠症,睡眠関連運動異常症,睡眠関連呼吸障害,睡眠時随伴症,過眠症を合併する.

●Parkinson病の睡眠障害は種々の因子が絡みあっているため,症例ごとに最も問題である因子を判断する必要がある.

●神経筋疾患では睡眠時低換気による呼吸障害を生じた結果,睡眠の分断,夜間頻尿,起床時頭痛,日中の疲労などを生じる.

●神経筋疾患では睡眠中の非侵襲的呼吸療法は呼吸機能の悪化の防止やQOLの向上に有用である.

●筋強直性ジストロフィはQOLの問題に日中過眠があり,治療は中枢神経刺激薬が有効である.

参考文献

1)Diederich NJ, et al:Sleep disturbances in Parkinson's disease, Chokroverty S, Hening WA, Walters AS (eds), Sleep and Movement Disorders, pp478-488, Butterworth Heinemann, Philadelphia, 2003
2)George CFP, Guilleminault C:Sleep and Neuromuscular disease, Kryger MH, Roth T, Dement WC(eds):Principles and Practice of Sleep Medicine, 4th ed, pp831-838, Saunders, Philadelphia, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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