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今月の主題 内科医が診る睡眠障害 内科疾患と睡眠障害
内分泌・代謝疾患と睡眠障害―肥満,メタボリックシンドロームなど
著者: 陳和夫1
所属機関: 1京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学
ページ範囲:P.1344 - P.1347
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●肥満は閉塞型睡眠時無呼吸(OSA)の重要な発症因子であり,増悪因子でもある.
●肥満の成立,進展に対するOSAの影響を考慮する必要がある.
●OSAは肥満に独立して高血圧の発症因子であるが,同様にインスリン抵抗性,脂質代謝に影響を与えている可能性もある.
●先端肥大症,甲状腺機能低下症などは,OSAの関連は示されているが不明な点もある.
●肥満を介するOSAとメタボリックシンドロームの関連を解明する必要がある.
●肥満は閉塞型睡眠時無呼吸(OSA)の重要な発症因子であり,増悪因子でもある.
●肥満の成立,進展に対するOSAの影響を考慮する必要がある.
●OSAは肥満に独立して高血圧の発症因子であるが,同様にインスリン抵抗性,脂質代謝に影響を与えている可能性もある.
●先端肥大症,甲状腺機能低下症などは,OSAの関連は示されているが不明な点もある.
●肥満を介するOSAとメタボリックシンドロームの関連を解明する必要がある.
参考文献
1)陳 和夫:肥満と内分泌疾患.睡眠時無呼吸症候群の診断と治療.III. 病態と合併症,日内会誌 93:1120-1126,2004
2)Peppard PE, et al:Longitudinal study of moderate weight change and sleep-disordered breathing. JAMA 284:3015-3021, 2000
3)陳 和夫:睡眠時無呼吸症候群と糖尿病.日糖尿会誌 48:231-233,2005
4)松澤佑次:内臓脂肪症候群の概念確立とその分子機構の解明.日医雑誌 125:46-52,2000
5)Coughlin SR, et al:Obstructive sleep apnoea is independently associated with an increased prevalence of metabolic syndrome. Eur Heart J 25:735-741, 2004
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