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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻7号

2007年07月発行

文献概要

今月の主題 内科医が診る睡眠障害 Q&A―睡眠についての疑問に答える

アルコールやカフェインの睡眠への影響は?

著者: 斎藤恒博1

所属機関: 1グッドスリープ・クリニック

ページ範囲:P.1365 - P.1365

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 アルコールは眠気を催す.カフェインは眠気を払う.うまく付き合うにはコツがいる.日々の摂取に気を配る必要がある.

 カフェインは眠気を引き起こすアデノシンの拮抗剤である.お茶やコーヒーなどのほかに,コーラなどのソフトドリンク,栄養・健康ドリンク剤,チョコレートなどに多く含まれている.眠りに落ちるのを防いでくれるのにとどまらず,眠りを途中で覚醒させてしまう傾向がある.カフェインには利尿作用があるので尿意で目を覚ますこともしばしばである.カフェインは摂取30~40分後に覚醒作用を現わす.効果は4~5時間持続する.薬理効果の発現程度は個体差が大きい.少量の摂取で眠れなくなる人も多い.カフェインに過敏なため,パニック障害が誘発されてしまう人もいるほどだ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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