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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻7号

2007年07月発行

文献概要

今月の主題 内科医が診る睡眠障害 Q&A―睡眠についての疑問に答える

高齢者によくみられる睡眠障害とは?

著者: 高岡俊夫1

所属機関: 1医療法人聖心会高岡病院

ページ範囲:P.1368 - P.1368

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 高齢者の睡眠の特徴としては,夜中に目が覚める中途覚醒,朝早く目が覚める早朝覚醒があげられる.深いノンレム睡眠の時間が短くなり,全体的に睡眠が浅くなるためであり,少しの物音でも目が覚めやすくなり,睡眠の持続が障害される.痛みやかゆみ,頻尿によって睡眠が障害されることもある.また,生活環境の変化が原因になることもある.加齢とともに,外出や運動する機会が減り,昼間の活動量が減る.太陽の光を浴びることも少なくなり,昼夜のメリハリがつかなくなることによって夜間眠れなくなる.そのため,昼間の眠気が出現し,昼寝をしてしまい,ますます夜眠れなくなるという悪循環に陥ってしまう.また脳器質性疾患,呼吸器疾患,循環器疾患,内分泌疾患など身体疾患によって夜間睡眠時動作の制限や不随意運動,咳,呼吸困難,口喝などを生じ,二次的に睡眠障害を生じることがある.さらに,各身体疾患の治療薬剤で睡眠障害を起こすことがあるので,注意が必要である.またうつ病,アルコール依存症など精神疾患により睡眠障害を引き起こすことがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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