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今月の主題 動脈硬化のトータルマネジメント 動脈硬化の成因・病態
動脈硬化性疾患の最近の動向
著者: 江草玄士1
所属機関: 1江草玄士クリニック
ページ範囲:P.1445 - P.1447
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●近年の日本では,高血圧,喫煙といった古典的危険因子から,肥満,糖尿病,脂質異常など欧米型危険因子への変化がみられる.
●動脈硬化危険因子の欧米型変化にもかかわらず,虚血性心疾患の年齢調整死亡率はこれまで増加していない.
●最近の調査では,日本人の虚血性心疾患発症率,死亡率増加が指摘され始めた.
●脳出血死亡率は高血圧管理により激減し,脳梗塞死亡率も近年ほぼ横ばいである.
●近年の日本では,高血圧,喫煙といった古典的危険因子から,肥満,糖尿病,脂質異常など欧米型危険因子への変化がみられる.
●動脈硬化危険因子の欧米型変化にもかかわらず,虚血性心疾患の年齢調整死亡率はこれまで増加していない.
●最近の調査では,日本人の虚血性心疾患発症率,死亡率増加が指摘され始めた.
●脳出血死亡率は高血圧管理により激減し,脳梗塞死亡率も近年ほぼ横ばいである.
参考文献
1)厚生の指標:国民衛生の動向,厚生統計協会,2006
2)Kubo M, et al:Trends in the incidence, mortality, and survival rate of cardiovascular disease in a Japanese community;The Hisayama study. Stroke 34:2349-2354, 2003
3)Kodama K, Sasaki H, Shimizu Y:Trend of coronary heart disease and its relationship to risk factors in a Japanese population;a 26-year follow-up, Hiroshima/Nagasaki Study. Jpn Circ J 54:414-421, 1990
4)Nakamura H, et al:Primary prevention of cardiovascular disease with pravastatin in Japan (MEGA trial);A prospective randomised controlled trial. Lancet 368:1155-1163, 2006
5)小林祥泰(編):脳卒中データバンク2005.中山書店,2005
6)藤島正敏:脳血管障害の最近の動向,福内靖男・他(編):脳血管障害の臨床,pp32-37,日本医師会雑誌特別号,125巻12号,2001
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