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文献概要
今月の主題 動脈硬化のトータルマネジメント 動脈硬化の予防と治療
動脈硬化疾患への抗凝固,抗血小板治療
著者: 後藤信哉1
所属機関: 1東海大学医学部内科学
ページ範囲:P.1514 - P.1516
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●冠動脈,脳血管,末梢血管などに動脈硬化性病変を認めた症例では,1年以内に心血管死亡,非致死性心筋梗塞,非致死性脳卒中などの血栓性イベントを発症するリスクが高い.
●抗凝固,抗血小板療法は止血機構を阻害することにより出血性イベントを増加させるため,血栓リスクの高い症例に限って使用すべきである.
●動脈硬化性病変を認めた症例は心血管死亡,心筋梗塞,脳梗塞のhigh risk症例であるため抗凝固,抗血小板療法が妥当とされるケースが多い.
●冠動脈,脳血管,末梢血管などに動脈硬化性病変を認めた症例では,1年以内に心血管死亡,非致死性心筋梗塞,非致死性脳卒中などの血栓性イベントを発症するリスクが高い.
●抗凝固,抗血小板療法は止血機構を阻害することにより出血性イベントを増加させるため,血栓リスクの高い症例に限って使用すべきである.
●動脈硬化性病変を認めた症例は心血管死亡,心筋梗塞,脳梗塞のhigh risk症例であるため抗凝固,抗血小板療法が妥当とされるケースが多い.
参考文献
1)後藤信哉:循環器領域における抗血栓療法の展望―Atherothrombosisの予防,治療における抗血小板薬の役割を中心に.日血栓止血会誌 15:510-516,2004
2)Bhatt DL, Steg PG, Ohman EM, et al:International prevalence, recognition, and treatment of cardiovascular risk factors in outpatients with atherothrombosis. JAMA 295:180-189, 2006
3)Hoshiba Y, Hatakeyama K, Tanabe T, et al:Co-localization of von Willebrand factor with platelet thrombi, tissue factor and platelets with fibrin, and consistent presence of inflammatory cells in coronary thrombi obtained by an aspiration device from patients with acute myocardial infarction. J Thromb Haemost 4:114-120, 2006
4)Patrono C, Garcia Rodriguez LA, Landolfi R, et al:Low-dose aspirin for the prevention of atherothrombosis. N Engl J Med 353:2373-2383, 2005
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