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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻8号

2007年08月発行

文献概要

書評

抗精神病薬の「身体副作用」がわかる―The Third Disease

著者: 宮子あずさ12

所属機関: 1厚生年金病院・神経科 2厚生年金病院・緩和ケア病棟

ページ範囲:P.1608 - P.1608

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 内科で9年働いたあと,精神科に異動して10年.すでに身体的な科よりも,精神科領域のほうが長くなっています.精神科というと,「臓器ではなく心を診る科」というイメージが一般的ですが,実際は非常に身体的な科だな,と感じています.

 これには2つの意味があって,ひとつは精神疾患そのものが,脳という臓器になんらかの問題が生じている可能性.これは患者さんの理解を浅くする懸念はあるものの,一面では「生い立ち」や「人格」の名の下に人間性を値踏みすることを避けられる利点もあります.医療者自身が患者さんに立ち入りすぎないようにするためにも,こうした身体疾患としてのとらえ方は大事だと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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