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書評
抗精神病薬の「身体副作用」がわかる―The Third Disease
著者: 宮子あずさ12
所属機関: 1厚生年金病院・神経科 2厚生年金病院・緩和ケア病棟
ページ範囲:P.1608 - P.1608
文献購入ページに移動 内科で9年働いたあと,精神科に異動して10年.すでに身体的な科よりも,精神科領域のほうが長くなっています.精神科というと,「臓器ではなく心を診る科」というイメージが一般的ですが,実際は非常に身体的な科だな,と感じています.
これには2つの意味があって,ひとつは精神疾患そのものが,脳という臓器になんらかの問題が生じている可能性.これは患者さんの理解を浅くする懸念はあるものの,一面では「生い立ち」や「人格」の名の下に人間性を値踏みすることを避けられる利点もあります.医療者自身が患者さんに立ち入りすぎないようにするためにも,こうした身体疾患としてのとらえ方は大事だと思います.
これには2つの意味があって,ひとつは精神疾患そのものが,脳という臓器になんらかの問題が生じている可能性.これは患者さんの理解を浅くする懸念はあるものの,一面では「生い立ち」や「人格」の名の下に人間性を値踏みすることを避けられる利点もあります.医療者自身が患者さんに立ち入りすぎないようにするためにも,こうした身体疾患としてのとらえ方は大事だと思います.
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