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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻1号

2008年01月発行

今月の主題 プライマリケア医が主役―膠原病・関節リウマチの早期診断・早期治療

膠原病を見逃さないための日常診療 再診で膠原病を見逃さない

いつもの患者さんの症状から膠原病を疑う

著者: 野口善令1

所属機関: 1名古屋第二赤十字病院総合内科

ページ範囲:P.29 - P.33

文献概要

ポイント

●膠原病では,多臓器,多系統にわたって症状が出現する.手掛かりとなる症状を見落とさず,鑑別診断として膠原病を含めたいくつかの候補を想起し,次の段階で候補の疾患を絞っていく.

●膠原病を疑わせる個々の症状は非特異的なものが多い.つまり,症状があるから必ず膠原病であるとは限らない.

●発熱,紫斑,Raynaud現象,関節痛,筋肉痛,蛋白尿,乾燥症状などは,比較的よくみられるが,特異性は低い.

●運動で改善する腰痛,顎跛行(開口障害),上肢跛行は,特定の膠原病に特異性が高い.特異的な症状は発現頻度が低いことが多いが,あれば診断の助けになる.

参考文献

1)福井次矢,黒川 清(監訳):ハリソン内科学第2版(原著第16版),メディカル・サイエンス・インターナショナル,2006
2)Goroll AH, Mulley AG:Primary care medicine;Office evaluation and management of the adult patient, 5th ed, Lippincott Williams & Wilkins, 2005
3)上野征夫:内科医のためのリウマチ・膠原病診療ビジュアルテキスト,医学書院,2003
4)上野征夫,岸本暢将(訳):WMリウマチ科コンサルト,メディカル・サイエンス・インターナショナル,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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