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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻1号

2008年01月発行

文献概要

今月の主題 プライマリケア医が主役―膠原病・関節リウマチの早期診断・早期治療 膠原病を疑ったときの診断の進め方 膠原病に焦点をあてた身体所見の取り方

関節炎所見から膠原病を見分ける

著者: 上野征夫1

所属機関: 1ナショナルメディカルクリニック

ページ範囲:P.48 - P.51

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ポイント

●関節炎とは滑膜に炎症をもっていることであり,発赤,腫脹,熱感,圧痛所見の有無を確認し,関節周囲あるいは皮下組織からの痛みと解剖学的に区別する.

●急性単関節炎を疑った場合には,外傷,結晶誘発性関節炎,化膿性関節炎が鑑別すべき主なものである.

●慢性単関節炎では,変形性関節症,関節の機械損傷,また,炎症性関節炎では結核,真菌感染によるものを考えておく必要がある.

●急性多発性関節炎では,関節リウマチの初期,あるいは結合組織疾患をまず考えるべきであり,ウイルス性関節炎も除外すべき疾患である.

●慢性多発性関節炎では関節リウマチをまず考え,血清反応陰性脊椎症の可能性も除外する.ただし,圧倒的に多い疾患は高齢者の軟骨変性による変形性関節症である.

参考文献

1)上野征夫:内科医のためのリウマチ・膠原病診療ビジュアルテキスト,医学書院,2002
2)渡辺 良(訳):Integrated Clinical Science―整形外科学と外傷学,南江堂,1986

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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