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今月の主題 プライマリケア医が主役―膠原病・関節リウマチの早期診断・早期治療 膠原病を疑ったときの診断の進め方 膠原病を疑ったときの検査
ANCAはいつ測るべきか?
著者: 赤井靖宏1
所属機関: 1奈良県立医科大学第1内科
ページ範囲:P.60 - P.63
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●血管炎の診断は,ANCAの時機を逸しない測定がポイントである.
●原因不明の発熱を呈し,肺障害,腎障害を有する高齢者では,ANCAの測定を考慮する.
●ANCAが陽性であっても,できうる限り組織生検を行う.
●ANCAが陽性というだけで血管炎の治療を開始してはならない.
●ANCA値の上昇・下降は,血管炎の病勢に一致する場合が多い.
●血管炎の診断は,ANCAの時機を逸しない測定がポイントである.
●原因不明の発熱を呈し,肺障害,腎障害を有する高齢者では,ANCAの測定を考慮する.
●ANCAが陽性であっても,できうる限り組織生検を行う.
●ANCAが陽性というだけで血管炎の治療を開始してはならない.
●ANCA値の上昇・下降は,血管炎の病勢に一致する場合が多い.
参考文献
1)Jennette JC, et al:Nomenclature of systemic vasculitides;Proposal of an International Consensus Conference. Arthritis Rheum 37:187-192, 1994
2)厚生科学研究特定疾患対策研究事業難治性血管炎に関する調査研究班(班長:橋本博史):難治性血管炎の診療マニュアル,2002
3)尾崎承一:抗好中球細胞質抗体と血管炎診療の新展開.日内会誌 94:2064-2072,2005
4)吉田雅治:抗好中球細胞質抗体(ANCA).日内会誌 92:1941-1947,2003
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