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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻1号

2008年01月発行

文献概要

今月の主題 プライマリケア医が主役―膠原病・関節リウマチの早期診断・早期治療 膠原病を疑ったときの診断の進め方 膠原病を疑ったときの検査

リウマトイド因子・抗CCP抗体が陽性・陰性の臨床的意義

著者: 村上孝作1 藤井隆夫1 三森経世1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科内科学講座臨床免疫学

ページ範囲:P.64 - P.67

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ポイント

●IgM-リウマトイド因子(RF)は,アメリカリウマチ学会の診断基準に採用されている.

●RF陰性を特徴とする疾患もある.

●抗CCP抗体は,RAの早期診断と関節破壊予測を可能とする新しい診断マーカーである.

●RF,抗CCP抗体ともに,RAにおける感度は70%程度である.

●RF,抗CCP抗体ともに陰性であっても,完全にRAを否定することはできない.

参考文献

1)Beardmore TD, Wener MH, Schur P:Diagnostic laboratory testing. Bartlett SJ (ed):Clinical Care in the Rheumatic Diseases, pp43-49, The Association of Rheumatology Health Professionals, Atlanta, 2006
2)Tamai M, et al:The presence of anti-cyclic citrullinated peptide antibody is associated with magnetic resonance imaging detection of bone marrow oedema in early stage rheumatoid arthritis. Ann Rheum Dis 65:133-134, 2006
3)江口勝美:厚生労働科学研究費補助金免疫アレルギー疾患予防・治療研究事業「関節リウマチの発症及び重篤な合併症の早期診断に関する研究」平成15年度総括・分担研究報告書,pp21-30,2004
4)Nishimura K, et al:Meta-analysis;Diagnostic accuracy of anti-cyclic citrullinated peptide antibody and rheumatoid factor for rheumatoid arthritis. Ann Intern Med 146:797-808, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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