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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻1号

2008年01月発行

文献概要

今月の主題 プライマリケア医が主役―膠原病・関節リウマチの早期診断・早期治療 膠原病の診断,治療開始とフォローの実際

高安病(大動脈炎症候群)

著者: 金城光代1

所属機関: 1手稲渓仁会病院総合内科

ページ範囲:P.130 - P.132

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ポイント

●初期症状は,発熱や倦怠感,筋肉痛など非特異的症状のみのこともある.

●若年者の高血圧や血管雑音に加え,発熱や炎症反応があれば本疾患を疑う.

●診断が何年もつかず,血圧の左右差や上肢跛行症状でみつかることも多い.

●診断のgold standardは,血管造影による大動脈および主要第1分枝の狭窄・閉塞病変である.

●大動脈弁閉鎖不全による心不全,脳梗塞,失明,腎動脈性高血圧症と腎不全は,重篤な合併症である.

参考文献

1)Arend WP, et al:The American College of Rheumatology 1990 criteria for the classification of Takayasu arteritis. Arthritis Rheum 33:1129-1134, 1990
2)Andrews J, Mason JC:Takayasu's arteritis―recent advances in imaging offer promise. Rheumatology 46:6-15, 2007
3)Numano F, et al:Takayasu's arteritis. Lancet 356:1023-1025, 2000
4)橋本博史(班長):難治性血管炎の診療マニュアル,厚生科学研究特定疾患対策事業難治性血管炎に関する調査研究班,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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