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今月の主題 内科の基本 肺炎をきわめる 院内肺炎・人工呼吸器関連肺炎・医療機関関連肺炎
HAP,VAP,HCAPの治療のジレンマ
著者: 金城紀与史1
所属機関: 1沖縄県立中部病院内科
ページ範囲:P.1817 - P.1822
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●院内肺炎は院内感染症のなかでも多い.耐性菌が原因菌として多く,死因としても重要である.
●耐性菌のリスクは患者一人ひとりで異なるが,事前の予測は困難なことも多い.
●広域抗菌薬を使う誘惑は大きい.
●患者に漫然と広域抗菌薬を続けることは避けたい.そこで3日後に培養結果と臨床経過をみて抗菌薬を調整し,治療期間は7日にすることが最近のトレンドとなっている.
●院内肺炎は院内感染症のなかでも多い.耐性菌が原因菌として多く,死因としても重要である.
●耐性菌のリスクは患者一人ひとりで異なるが,事前の予測は困難なことも多い.
●広域抗菌薬を使う誘惑は大きい.
●患者に漫然と広域抗菌薬を続けることは避けたい.そこで3日後に培養結果と臨床経過をみて抗菌薬を調整し,治療期間は7日にすることが最近のトレンドとなっている.
参考文献
1)Guidelines for the Management of Adults with Hospital-acquired, Ventilator-associated, and Healthcare-associated Pneumonia. Am J Respir Crit Care Med 171:388-416, 2005(http://www.thoracic.org/sections/publications/statements/index.htmlで閲覧可能)
2)Chastre J, et al:Comparison of 8 vs 15 days of antibiotic therapy for ventilator-associated pneumonia in adults;A randomized trial. JAMA 290:2588-2598, 2003
3)Singh N, et al:Short-course empiric antibiotic therapy for patients with pulmonary infiltrates in the intensive care unit;A proposed solution for indiscriminate antibiotic prescription. Am J Respir Crit Care Med 162:505-511, 2000
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