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今月の主題 内科の基本 肺炎をきわめる 特殊な患者群での肺炎と特殊な肺炎
HIV患者・ステロイド内服中の患者での肺炎
著者: 松永直久1
所属機関: 1東京医科大学病院感染制御部
ページ範囲:P.1842 - P.1847
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●HIV患者とステロイドの長期内服患者では,細胞性免疫能が低下している.
●細胞性免疫能が低下している状態であっても,健常者と同じ起因菌の市中肺炎に罹患する可能性は大いにある.
●日和見感染症のなかではPcPが高頻度で現れるが,HIV患者とnon-HIV患者では発症の仕方が異なる.
●ステロイドを長期内服中の患者のなかには,SLEやWegener肉芽腫など現病により肺病変を生じることもある.
●細胞性免疫能が低下している患者では,結核も常に意識する.
●HIV患者とステロイドの長期内服患者では,細胞性免疫能が低下している.
●細胞性免疫能が低下している状態であっても,健常者と同じ起因菌の市中肺炎に罹患する可能性は大いにある.
●日和見感染症のなかではPcPが高頻度で現れるが,HIV患者とnon-HIV患者では発症の仕方が異なる.
●ステロイドを長期内服中の患者のなかには,SLEやWegener肉芽腫など現病により肺病変を生じることもある.
●細胞性免疫能が低下している患者では,結核も常に意識する.
参考文献
1)Wolff AJ, O'Donnell AE:Pulmonary manifestations of HIV infection in the ERA of highly active antiretroviral therapy. Chest 120:1888-1893, 2001
2)Kaplan JE, et al:Guidelines for preventing opportunistic infections among HIV-infected persons―2002. Recommendations of the U.S. Public Health Service and the Infectious Diseases Society of America. MMWR 51(RR-8):1-52, 2002
3)Thomas CF Jr, Limper AH:Pneumocystis pneumonia. NEJM 350:2487-2498, 2004
4)Sepkowitz KA:Opportunistic infections in patients with and patients without acquired immunodeficiency syndrome. CID 34:1098-1107, 2002
pneumonia in patients without acquired immunodeficiency syndrome;Associated illnesses and prior corticosteroid therapy. Mayo Clin Proc 71:5-13, 1996
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