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今月の主題 内科の基本 肺炎をきわめる 特殊な患者群での肺炎と特殊な肺炎
液性免疫異常・脾摘後の患者の肺炎―Q. 他の患者群での肺炎と異なる対応が必要か?
著者: 三河貴裕1
所属機関: 1亀田総合病院総合診療・感染症科
ページ範囲:P.1848 - P.1851
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●液性免疫異常,脾摘患者の肺炎は,内科的emergencyであり,早急な対応と断固たる処置が必要である.
●市中肺炎と脾摘後敗血症(PSS)の起炎菌はよく似ているため,PSSの合併を考慮に入れる必要がある.
●PSSは急激な経過をたどる.適切な治療をしたにもかかわらず,死亡した方の80%が48時間以内であった.
●PSSのリスクは,脾摘をした原疾患によって異なる.
●予防が大事なので,肺炎球菌ワクチンを主体としたワクチン接種歴を必ず確認し,摂種を考慮に入れること.
●液性免疫異常,脾摘患者の肺炎は,内科的emergencyであり,早急な対応と断固たる処置が必要である.
●市中肺炎と脾摘後敗血症(PSS)の起炎菌はよく似ているため,PSSの合併を考慮に入れる必要がある.
●PSSは急激な経過をたどる.適切な治療をしたにもかかわらず,死亡した方の80%が48時間以内であった.
●PSSのリスクは,脾摘をした原疾患によって異なる.
●予防が大事なので,肺炎球菌ワクチンを主体としたワクチン接種歴を必ず確認し,摂種を考慮に入れること.
参考文献
1)青木 眞:レジデントのための感染症診療マニュアル 第2版,pp1158-1163,医学書院,2008
2)Mandell GL, Bennett JE, Dolin R:Infections in Asplenic Patients (Chapter 315);Mandell, Douglas, and Bennett's Principles and Practice of Infectious Diseases 6th ed, pp3524-3532, Churchill Livingstone, 2004
3)Holdsworth RJ, Irving AD, Cuschieri A:Postsplenectomy sepsis and its mortality rate;Acutual versus perceived risks. Br J Surg 78:1031-1038, 1991
4)Loggoe BW, Hinchey EJ:Dose splenectomy predispose to meningococcal sepsis? An experimental study and clinical review. J Pediatr Surg 21:326-330, 1986
5)Rutherford EJ, et al:Efficacy and safety of pneumococcal revaccination after splenectomy for trauma. J Truma 39:448-452, 1995
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