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今月の主題 浮腫をどう診るか 浮腫の基礎知識
浮腫の成因と分類
著者: 鍋島邦浩1 杉山敏1
所属機関: 1藤田保健衛生大学腎内科
ページ範囲:P.1950 - P.1954
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●浮腫の成因には,毛細血管から間質への体液の移動の増加をきたす血行動態の変化と,腎によるNaと水の貯留とがある.
●前者は,毛細血管内静水圧の上昇,血漿膠質浸透圧の低下,毛細血管透過性の亢進,リンパ系の障害のいずれかによる.後者は,腎自体の障害による一次性のものと前者に伴い生ずる二次性のものがある.
●浮腫の成因には,毛細血管から間質への体液の移動の増加をきたす血行動態の変化と,腎によるNaと水の貯留とがある.
●前者は,毛細血管内静水圧の上昇,血漿膠質浸透圧の低下,毛細血管透過性の亢進,リンパ系の障害のいずれかによる.後者は,腎自体の障害による一次性のものと前者に伴い生ずる二次性のものがある.
参考文献
1)河原克雅・他:細胞間液の容量調節機構.日本臨牀 63:31-36,2005
2)黒川 清(監訳):体液異常と腎臓の病態生理.第2版,メディカル・サイエンス・インターナショナル,2007
3)白石直樹・冨田公夫:浮腫の成立機序と分類.総合臨床 55:2588-2593,2006
4)Rose BD, Post TW:Clinical physiology of acid base and electrolyte disorders. 5th ed, pp478-538,McGraw-Hill, New York, 2001
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