icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina45巻11号

2008年11月発行

文献概要

今月の主題 浮腫をどう診るか 浮腫の基礎知識

浮腫の成因と分類

著者: 鍋島邦浩1 杉山敏1

所属機関: 1藤田保健衛生大学腎内科

ページ範囲:P.1950 - P.1954

文献購入ページに移動
ポイント

●浮腫の成因には,毛細血管から間質への体液の移動の増加をきたす血行動態の変化と,腎によるNaと水の貯留とがある.

●前者は,毛細血管内静水圧の上昇,血漿膠質浸透圧の低下,毛細血管透過性の亢進,リンパ系の障害のいずれかによる.後者は,腎自体の障害による一次性のものと前者に伴い生ずる二次性のものがある.

参考文献

1)河原克雅・他:細胞間液の容量調節機構.日本臨牀 63:31-36,2005
2)黒川 清(監訳):体液異常と腎臓の病態生理.第2版,メディカル・サイエンス・インターナショナル,2007
3)白石直樹・冨田公夫:浮腫の成立機序と分類.総合臨床 55:2588-2593,2006
4)Rose BD, Post TW:Clinical physiology of acid base and electrolyte disorders. 5th ed, pp478-538,McGraw-Hill, New York, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?