medicina45巻11号

2008年11月発行

今月の主題 浮腫をどう診るか さまざまな臨床各分野における浮腫

産婦人科で浮腫をどう診るか

著者： 佐世正勝¹

所属機関： ¹山口県立総合医療センター総合周産期母子医療センター

ページ範囲：P.2012 - P.2016

ポイント

●女性性器癌の既往について問診する．

●性周期との関連について考察する．

●不妊治療の既往について質問する．

●妊娠の可能性について質問(最終月経など)あるいは尿中hCG検査を行う．

参考文献

1)磯崎泰介，菱田　明：症候から診た浮腫の鑑別診断と検査．林　松彦(編)：浮腫対策，pp11-22，ヴァン・メディカル，2000

2)児玉省二・他：女性性器癌術後の下肢リンパ浮腫．日臨 62：641-644，2004

3)武田　卓・他：20歳代から40歳代女性におけるPMS，PMDDの現状──月経前に認められる精神的，身体的症状へのアンケート調査成績．産婦の進歩 57：68-69，2005

4)鈴木洋通：妊娠・月経前浮腫──各種疾患における浮腫の機序とアプローチ．綜合臨 55：2690-2694，2006

5)関　博之：妊娠浮腫．周産期医学編集委員会(編)：周産期医学必修知識第6版，pp212-213，東京医学社，2006

6)林　聡・他：胎児水腫に伴う母体肺水腫(Mirror症候群)の発症機序と母体管理．第24回周産期シンポジウム2006「母体・胎児・新生児の心肺機能低下時の反応と対応」，日本周産期・新生児医学会周産期シンポジウム運営委員(編)：周産期学シンポジウムNo.24，pp65-69，メジカルビュー社，2006