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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻11号

2008年11月発行

文献概要

今月の主題 浮腫をどう診るか さまざまな臨床各分野における浮腫

リンパ浮腫をどう診るか

著者: 今井智浩1 鮑智伸1 前川二郎1

所属機関: 1横浜市立大学附属病院形成外科

ページ範囲:P.2020 - P.2023

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ポイント

●リンパ浮腫は,リンパ流の障害により生じる難治性・進行性の四肢慢性浮腫である.

●リンパ浮腫では組織間質に高蛋白の間質液が貯留する点が,他の浮腫との最大の違いである.

●リンパ浮腫がnon-pitting edemaとなる原因は,組織の線維化が進み四肢が硬化するためである.

●原発性と続発性に大きく分類され,癌治療後に発症する続発性が圧倒的に多い.

●注意すべき鑑別診断は深部静脈血栓症や静脈還流不全による静脈性浮腫である

参考文献

1)廣田彰男:リンパ浮腫の理解とケア,pp4-17,学研,2004
2)松尾 汎:超音波検査でリンパ浮腫が鑑別可能か? 脈管学 43:281-284,2003
3)Szuba A, et al:The third circulation;Radionucleide lymphoscintigraphy in the evaluation of lymphedema. J Nucl Med 44:43-57, 2003
4)前川二郎・他:リンパシンチグラフィーによるリンパ浮腫の評価,PERARS 22:29-34,2008
5)前川二郎・他:リンパ管静脈吻合術による四肢慢性リンパ浮腫の治療.手術 46:1579-1583,1992

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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