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今月の主題 浮腫をどう診るか 診断に迷う病態・頭のすみに置きたい疾患
薬剤・中毒に伴う浮腫
著者: 鍋島邦浩1 比企能之1
所属機関: 1藤田保健衛生大学腎内科
ページ範囲:P.2032 - P.2035
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●薬剤性あるいは中毒性の浮腫の診断の第一歩は,まず疑うことが重要である.
●病歴では使用薬剤をしっかり把握することは当然であるが,基礎に心・腎・肝疾患といった,浮腫をきたすリスクの高い疾患の存在や,アレルギー歴の有無も把握する.
●薬剤性と判明した場合,その薬剤の中止,あるいは減量が原則であるが,それが無理な場合は,浮腫をきたした病態生理を踏まえて対応を考える
●薬剤性あるいは中毒性の浮腫の診断の第一歩は,まず疑うことが重要である.
●病歴では使用薬剤をしっかり把握することは当然であるが,基礎に心・腎・肝疾患といった,浮腫をきたすリスクの高い疾患の存在や,アレルギー歴の有無も把握する.
●薬剤性と判明した場合,その薬剤の中止,あるいは減量が原則であるが,それが無理な場合は,浮腫をきたした病態生理を踏まえて対応を考える
参考文献
1)Powell AA, et al:Peripheral edema. Am Fam Physician 55:1721-1726, 1997
2)海津嘉蔵,阿部雅紀:薬剤による浮腫.日本臨牀 63:102-106,2005
3)Karalliedde J, et al:Effect of various diuretic treatment on rosiglitazone-induced fluid retention. J Am Soc Nephrol 17:3482-3490, 2006
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5)杉本 侃(編):図説救急医学講座第6巻,中毒,メジカルレビュー社,1990
6)Das M, et al:Clinicoepidemiological, toxicological, and safety evaluation studies on argemone oil. Crit Rev Toxicol 27:273-297, 1997
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