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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻11号

2008年11月発行

文献概要

今月の主題 浮腫をどう診るか 診断に迷う病態・頭のすみに置きたい疾患

CRPS(complex regional pain syndrome)に伴う浮腫

著者: 荒木絵里1

所属機関: 1京都大学医学部皮膚科

ページ範囲:P.2048 - P.2050

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CRPSとは

 複合性局所疼痛症候群(complex regional pain syndrome:CRPS)は従来反射性交感神経性ジストロフィー(reflex sympathetic dystrophy:RSD)やカウザルギーと呼ばれていた疾患で,骨折,捻挫,打撲などによる組織損傷をきっかけとして,焼けるような持続性の痛みをはじめ,浮腫,皮膚温の異常,発汗異常などの症状を呈する難治性の慢性疼痛症候群である.

 「手首をちょっと捻っただけなのに,焼けるような痛みと腫れが何カ月も続いている.少し触れるだけで飛び上るほど痛くて顔も洗えない」.このような訴えを聞いたときは,CRPSも考えて診断を進める必要がある.

参考文献

1)住谷昌彦ほか:CRPSの2006年度版・診断ガイドライン.ペインクリニック 28:404-409,2007
2)Birklein F:Complex regional pain syndrome. J Neurol 252:131-138, 2005
3)Maleki J:Patterns of spread in complex regional syndrome, type I(reflex sinpathetic dystrophy). Pain 882:259-266, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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