文献詳細
文献概要
今月の主題 末梢血検査異常 何を考え,どう対応するか 血液検査から何がわかるか
出血凝固系検査
著者: 丸山征郎1
所属機関: 1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科血管代謝病態解析学
ページ範囲:P.2150 - P.2152
文献購入ページに移動ポイント
●現行の出血凝固系検査は主として“出血傾向”を診断するための検査で,血栓傾向の診断に関しては弱い.血栓傾向を診断するのには,SFMC(可溶性フィブリンモノマー複合体)が有用である.
●出血傾向をみた場合には,先天性か後天性か,家族歴があるかどうか,に基づいて検査することが重要である.
●PT,aPTTともに延長している場合には,複数の凝固因子の低下か,第X因子以下の共通凝固経路の因子(第X,V,プロトロンビン,フィブリノゲン)の低下か,欠損である.
●第XIII因子はPT,aPTTには影響しないので,別個第XIII因子のみ測定する必要がある.
●現行の出血凝固系検査は主として“出血傾向”を診断するための検査で,血栓傾向の診断に関しては弱い.血栓傾向を診断するのには,SFMC(可溶性フィブリンモノマー複合体)が有用である.
●出血傾向をみた場合には,先天性か後天性か,家族歴があるかどうか,に基づいて検査することが重要である.
●PT,aPTTともに延長している場合には,複数の凝固因子の低下か,第X因子以下の共通凝固経路の因子(第X,V,プロトロンビン,フィブリノゲン)の低下か,欠損である.
●第XIII因子はPT,aPTTには影響しないので,別個第XIII因子のみ測定する必要がある.
掲載誌情報