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文献概要
今月の主題 末梢血検査異常 何を考え,どう対応するか 血液疾患へのアプローチ 【赤血球系の異常】
小球性低色素性貧血
著者: 小松則夫1
所属機関: 1山梨大学医学部血液・腫瘍内科学講座
ページ範囲:P.2171 - P.2175
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●小球性低色素性貧血は,平均赤血球容積(MCV),平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)が基準値以下の貧血症の総称である.
●鉄欠乏性貧血,二次性貧血,サラセミア,鉄芽球性貧血,無トランスフェリン血症が含まれる.
●慢性炎症や悪性腫瘍に伴う鉄利用障害による二次性貧血は肝臓でのヘプシジン産生亢進による.
●小球性低色素性貧血は,平均赤血球容積(MCV),平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)が基準値以下の貧血症の総称である.
●鉄欠乏性貧血,二次性貧血,サラセミア,鉄芽球性貧血,無トランスフェリン血症が含まれる.
●慢性炎症や悪性腫瘍に伴う鉄利用障害による二次性貧血は肝臓でのヘプシジン産生亢進による.
参考文献
1)Kobayashi Y, et al:A novel globin structural mutant, Showa-Yakushiji(110 Leu-Pro) causing a β-thalassemia phenotype. Blood 70:1688-1691, 1987
2)Kemna EHJM, et al:Hepcidin;From discovery to differential diagnosis. Haematologica 93:90-97, 2008
3)小松則夫:鉄欠乏性貧血の診断と治療.治療 89:2410-2419,2005
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